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Fate/Fantasy lord [Knight of wrought iron]
磔刑は聖人を裁きし矛
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寝間着として最高峰の働きをしてくれた外套を抱え、目指すは吸血鬼の根城とされる紅の城―――紅魔館。
何故そんな危険極まりない空間に突撃せんとしているかというと、そこの地下図書館に住まう魔女に、この外套のことを訪ねようと思ったから。
私の知る中で魔法使いは三人存在するが、その内の二人は方向性が特殊で、性質的にも特化型である。
故に多岐に渡る情報を得るならば、先の魔女が最も知識を有していると踏んだ次第である。

紅魔館の門前で着地すると、門番の女性―――紅美鈴が渋い表情でこちらを見つめてくる。

「射命丸さん、貴方の訪問の予約は聞き入れておりません故、ここをお通しすることはできません」

「それを言うなら、どこで予約を取ればいいんですか。………っと、そうではなく、今日は私事でパチュリーさんに用事があって来ました」

「パチュリー様にですか?奇妙な接点ですね。………ですが貴方には色々と前科がありますからね。元より私の一存で通すことは不可能ですし、せめて誰かがこの場に来てくれれば―――」

「あら、呼んだかしら」

突如美鈴の隣に出現する女性―――十六夜咲夜。
人間でありながら吸血鬼の根城でメイド長を勤める敏腕の持ち主で、完全で瀟洒な従者等という評価も浸透している程である。

「実は、彼女がパチュリー様に用事があると」

「―――へぇ。そう言いつつうちの内部事情を記事にする気じゃないのかしら?」

「今回ばかりは違います。その証拠にカメラも手帳も持ってきていません。あくまで個人的な事情です」

「信用できると?」

「………では、これをパチュリーさんにお渡しして下さい。恐らく彼女は私を客として招くでしょう」

そう言い、外套を咲夜に手渡す。
怪しいところはないかと綿密に観察し、納得したのかその場から瞬時に消え去る。

「―――ご案内致します」

そして、一分と経たずに戻ってくると、渋々と言った様子で私を招き入れてくれた。
博打だったけど、成功してよかった。借りパクされたとあってはシャレになりませんからね。

脇目も触れず一直線に地下図書館へと導かれると、すぐに咲夜は仕事に戻ったのか消え去る。
望んで進んだ道とはいえ、嫌われるのはかなり堪える。
大きく深呼吸し、意識を切り替える。

「こんにちは〜、パチュリーさんはいらっしゃいますか?」

「………まさか貴方が来客として正統に招かれる日が来るとは思いもしなかったわ」

気だるげにそう呟く女性こそ、パチュリー・ノーレッジ―――先程話題に挙げていた魔女その人である。

「単刀直入に訊くわ。これはどこで手に入れたのかしら」

儚げな雰囲気を纏った少女は、物憂げな表情で問いかける。
私との対話は
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