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リリカルアドベンチャーGT〜奇跡と優しさの軌跡〜
第十六話 笑顔
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ない!局員達を送還して!!」
リンディがモニターを見てエイミィに指示を出す。
エイミィ「りょ、了解です!!」
エイミィは慌てて転送準備を開始する。
フェイト「アリ…シア…?」
プレシア『…フェイト…そこにいるんでしょ?』
プレシアの言葉にフェイトは肩を震わせた。
大輔「……」
プレシア『あなたはね…アリシアの代わりにしようと…私が造ったアリシアのクローンなのよ…』
フェイト「!?」
プレシアの言葉にフェイトは目を見開いた。
遼「生体クローンって奴か…」
大輔「……フェイト…プレシアは昔の事故の時に…アリシアを亡くしてる…お前の名前は当時のプロジェクトの名残…だそうだ。」
フェイト「どう…し、て…?」
大輔「…プレシア本人から…聞いた…」
フェイトの視線に耐えられなくなり、視線を逸らしながら答える。
プレシアが再び口を開いた。
プレシア『フェイト。正直に言うわ…私ね…あなたを造り出した時から…あなたを好きになれなかった…』
フェイト「……」
プレシア『私はつい最近まであなたが嫌いだった…。でもそれは私が運命に、そして未来を恐れて過去に逃げていたから…。フェイトをフェイトとして見ていなかったから…。大輔のある言葉で私は…あまりにも遅すぎたけれど変わることが出来た…。自分の運命は変えられる…自分の選択で変えられる。そしてそれによって守れる未来がある。そしてフェイトに対する感情にも変化があったわ…。私はもう許される人間じゃないって分かってるわ…でもこれだけは、フェイト。あなたに…あなたとして伝えたいの…フェイト、あなたが大好きよ…。愛してるわ…私の…可愛い娘…』
フェイト「か、母さん…っ…」
プレシアから初めて受けた愛情の言葉にフェイトは涙を流した。
プレシアは次にアルフを見遣る。
プレシア『アルフ…今までフェイトに酷いことをして本当にごめんなさい…。そしてこれからもフェイトをお願い…』
アルフ「プレ…シア…」
次にプレシアは賢と遼となのはに。
プレシア『…そしてフェイトと本気でぶつかり合った魔導師さんとフェイトを助けてくれた魔導師さん達。』
なのは「え…私…?」
賢「プレシア…さん…」
遼「………」
プレシア『アルフ、フェイトを…大輔と共に支えて頂戴。』
プレシアは最後に拳を強く握り締めている大輔を見遣る。
プレシア『大輔…ありがとう。あなたのおかげで私は変わることが出来た…娘を…フェイトをお願い…』
大輔「待てよ…」
大輔は今にも泣きそうな顔をしながらモニターに詰め寄る。
大輔「俺はこんなことの為にあんたに言った訳じゃない!!俺はただ、フェイトとあんたに幸せになって欲しかっただけだ!!」
ブイモン[大輔…]
プレシア『…分かってる……あなたがこんなことを望まない子だというのは…でも…』

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