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ルドガーinD×D (改)
十三話:拉致されました
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トが使われていることに驚くのは僕がおかしいのかな?」

失礼な、トマトは全ての料理に合う奇跡の食べ物だというのに何を言ってるんだ。
トマトがあれば俺はいかなる料理でも作ってみせるぞ。

「というか、材料の中にトマトなんてあったか? 野菜とかは山菜を取ってきたんだし肉や魚は部長が狩に行って取ってきたんだし……」
「それは企業秘密だ、イッセー」

全ての世界には触れてはいけない闇が存在するんだ。
例えば、何故かどれだけ入れてもちっともかさばらない袋とか鞄とかな。

「……おかわりです」
「わかった、ちょっと待っててくれ…ん?頬が汚れてるぞ、小猫」
「……っ!?」

小猫の頬に付いていた汚れをふき取ってやる。
まったく……子供みたいで可愛いな。
エルもよく汚してたな……それで―――

「……子供扱いしないで下さい」

『子どもあつかいキンシー!』こんな風に怒ってたな。懐かしいな……。
そんなことを考えながらジト目で睨んでくる小猫の頭に
手を置きゆっくりと撫でてやる。


「ごめん、もう子ども扱いしないから許してくれ」
「……そういうのを子ども扱いって言うんですよ?」
「ははは!」

そう言って笑いながらも撫で続けると最初は嫌そうな顔をしていた小猫も
次第にその表情を和らげてくれた。そこまでやっているとみんなの目線が
何か微笑ましい物を見るような目になってきたので手を離して撫でるのをやめる。

「それじゃあ、おかわりを持ってくるな。勿論、大盛りでな」
「……はい。…………様」

ん?最後何か言ってたか?まあ、いいか。
さて、おかわりを持って行ったら、今のうちに明日の仕込みをしておこう。
俺のトマト料理フルコースを誰かに邪魔されるわけにはいかないからな!


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