33話
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「さあ、幕開けよ!」
ブザーが鳴り照明が落ちる。そしてセット全体に掛かった幕があげられ、ライトが点等する。
『むかしむかし、あるところにシンデレラという少女が居ました』
「へ?」
「……」
舞台の舞踏会エリアへと足を運ぶ2人。楯無のアナウンスに一夏は驚き俺は速く終わることを願っている
『否、それはもはや名前ではない。幾多の舞踏会をくぐり抜け、群がる敵を薙ぎ倒し、灰燼を纏う事さえ厭わぬ地上最強の戦士達。彼女たちを呼ぶに相応しい称号…それこそが
シンデレラ
!』
「………え?」
「……」
『今宵もまた、血に飢えたシンデレラ達の夜が始まる。王子の冠に隠された隣国の軍事機密を狙い、舞踏会という名の死地に少女達が舞い踊る!』
「は、はぁっ!?」
とうとう始まった、演劇と言うなの戦争が。俺の相手は姉さんと簪で本音も出てくると思う。一夏の相手はセシリア、ラウラ、箒、鈴プラス一組になるだろう。
そんなこと考えていると一夏に鈴が襲いきってきた。
「ガンバ!」
その言葉の後に走り去る俺後ろでは『ヤマト助けてくれ〜』とか聞こえたが無視!さて簪と姉さんはどこににるのかな?
「こっちだよヤマト」
岩影から姉さんが出てきた
「で、姉さん今回はどんな提案にのったのかな?」
「会長がね『ヤマト君と一夏君の王冠をとると相部屋になる権利を与える』て言われてね」
やっぱり〜楯無にはもう少しいたずらしようかな
「姉さんは僕のをねらってるのね」
「……うん」
ですよね〜
「……ヤマトは渡さない」
おっこの声は……
「簪も僕の狙いだよね?」
「……当たり前」
さて、どうしようかな〜
「なら………」
ドン!
いや、うん向こうは激しくやり合っているな
「なら?」
おっと話してる最中だった
「二人には悪いけど三人で一部屋はどう?」
ぽかーん
二人とも驚いてる
「二人がいいときの話だけどね」
「そんなことできるの?」
普通にその質問はくるよね
「会長権限でさせるよ」
このくらいはしてもらわないと困る
「寝るときは?」
この答えはいいのかな?
「三人で寝ればよくね?ベットは会長に何とかしてもらうつもりだから」
楯無にはいい薬と思う
ゴゴゴ
『さあ! ただいまからフリーエントリー組の参加です!』
まあ、俺には関係無いけど一夏ドンマソ
「この王冠は二人にあげるよ」
俺は頭の王冠を簪と姉さんに渡す
「あと、もしものためにいつでも専用機を展開できるようにしておいて」
「わ、わかった」
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