22話
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ってないなんて……」
ラウラに異議があるように言う姉さんとセシリアと鈴さん。
確かに鈴さんの言うとおり、一夏が負傷して搬送された時、千冬さんはすぐ救護班に一夏の手当てを指示してすぐに作戦室に戻った。負傷した一夏を大して見ず、作戦の足を引っ張ってしまった箒も見ず、ただ指示を出してすぐに背を向けて戻ったのだ。
「織斑先生が心配して見に行けば一夏が目を覚ますのか?」
「そ、そうは言って無いよ……」
「あたしたちはただ……」
外を見ながら言う俺に、姉さんと鈴さんは反論するも途中から何も言い返せなくなると、次にセシリアが言ってくる。
「ですがヤマトさん、織斑先生は箒さんにも声をかけませんでしたわ。いくら作戦失敗とはいえ、冷たすぎるのではなくて?」
「そう言う問題じゃないセシリア。今は福音が最優先だ」
「教官はやるべき事をやっているだけにすぎぬ」
ラウラが続けて言うと、セシリアも何も言い返せなくなった。
「教官だって苦しいはずだ。苦しいからこそ作戦室に篭っている。心配するだけで、一夏を見舞うだけで、福音を撃破できるのか?」
「まぁ織斑先生より、一番の問題は……」
そう言いながら俺はとある一室へと顔を向ける。俺が見てる先にある部屋には負傷した一夏が昏睡状態になっており、その一夏を看ている箒がいる。俺が言った一番の問題とは箒の事だ。
アイツは失敗した事により、作戦前までは別人のように深く落ち込んで無言状態だった。紅椿と言う新型に乗って舞い上がっていた事に漸く気付き、自分が一夏を負傷させてしまったと言う自己嫌悪に陥っていた。
箒の事だ。どうせ更に自分を卑下しながらISに乗るのをもう止めようと考えているだろうな。
「出たくは無いけど仕方ないか……」
俺は姉さん達に背を向け廊下を歩き始める、斜め後ろには簪さんがついてくる。
「ヤマトどこ行くの?」
「福音のところ、姉さんは箒を頼むよ」
「ちょ、なに抜け駆けしようとしてるのよ!」
「(´ヘ`;)鈴さん別に一夏の敵討ちをするつもりは無いよ、俺の因縁の相手を倒しに行くだけ」
「なに言ってるのよ」
「僕も行く、鈴は箒をお願い」
姉さんは来るのね
「なんなら全員で行きましょう?私のは既に粒子変換はしてありますわ」
その提案はしてほしくなかったよ?
「わかった、十分後集合な」
そうして全員一度解散して準備をし予定の時刻になった。
揃ったメンバーは俺、簪、姉さん、鈴さん、セシリア、ラウラそして箒
「今回のは命令違反だ!帰ってきたら何らかの罰があるはずだから出たくない者は待機してて良いぞ?」
意味のない言葉だとは思うがね
結果はもちろん『覚悟の
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