21話
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我々が対処って……それはまさか、
「教員は学園の訓練機を使用して空域及び海域の封鎖を行う。よって、本作戦の要は専用機持ちに担当してもらう」
だろうね〜
「それでは作戦会議をはじめる。意見があるものは挙手するように」
「では先ず俺から」
セシリアが手を挙げようとしていたが、俺は素早く挙げたので、千冬さんはすぐにコッチを見た。
「何点か確認したい事があるんですが、よろしいですか?」
「構わん。言ってみろ」
「一つ目……暴走させた犯人は見つかってるのですか?」
「まだだ、暴走した原因すらわかっていない」
そうでしょうね
「二つ目に別勢力が関わってる可能性は?」
「断定はできないが可能性は高い」
サーシェスあたりが関わってるねこれは……
「質問は以上か?」
「はい」
一応質問を言い終えた俺はそう答えると、次に質問するセシリアが恐る恐ると手を挙げた。
「え、えっと……目標ISの詳細なスペックデータを要求します」
「わかった。ただし、これらは二ヵ国の最重要軍事機密だ。けして口外はするな。情報が漏洩した場合――」
セシリアの要求に千冬さんが此処にいる俺達に強く釘を差した。もし言ったら、査問委員会での裁判と最低でも二年の監視、だとさ。正直言って関わりたくなかったが、今の状況でそんな事を言えるほど甘くは無いので俺は敢えて黙っていた。
そしてセシリアを始め代表候補生の面々と教師陣は開示されたデータを元に相談を始めた。
広域殲滅を目的とした特殊射撃型、攻撃と機動の両方を特化した機体、特殊武装が曲者、データだけでは格闘性能が未知数、等々の意見をセシリア、鈴さん、姉さん、簪さん、ラウラが真剣に交わしている。
「無理だな。この機体は現在も超音速飛行を続けている。最高速度は時速四五〇キロを超える。アプローチは一回が限界だな」
「一回きりのチャンス……ということはやはり、一撃必殺の攻撃力を持った機体で当たるしかないようですね」
山田先生の言葉に、全員が一夏を見る。
「え……? って事はまさか……」
「一夏、あんたの零落白夜で落とすのよ」
「それしかありませんわね。ですが問題は――」
「どうやって一夏をそこまで運ぶか、だね。エネルギーは全部攻撃に使わないといけないから、肝心の移動をどうするか」
「しかも目標に追いつける速度が出せるISでなければいけない。超高感度ハイパーセンサーも必要だな」
「ちょっ、ちょっと待ってくれ俺かよ!」
「「「「「当然」」」」」
普通は、戦いの素人である一夏に任せることはしないよ?
「織斑、これは訓練ではない。実戦だ。もし覚悟がないなら、無理強いは
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