21話
[1/3]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
21
篠ノ之姉妹が専用機をちょうせいしている中俺は……
「うん?また、トラブルの香」
胸騒ぎが消えない……そう、クラス代表戦の時みたいな胸騒ぎが消えない
「織斑先生〜」
山田先生が走ってくる?トラブルの幕開けだなこれ
「現時刻よりIS学園教員は特殊任務行動へと写る。今日のテスト稼動は中止。各班、ISを片付けて旅館に戻れ。連絡があるまで各自室内待機する事。以上だ!」
特殊任務行動? 胸騒ぎはこれかな
訳が分からない女子達が何故そんな事になったのかをそっと訊こうとするが、
『え……?』
『ちゅ、中止? なんで、特殊任務行動って……』
『状況が全然分かんないんだけど……』
どうやら他の女子達は同じく全く理解しておらずにざわざわしていたので止める事にした。
そんな女子達の行動に、千冬さんは一喝した。
「とっとと戻れ! 以後、許可無く室外に出たものは我々で身柄を拘束する! いいな!!」
『『『はっ、はいっ!』』』
千冬さんの一喝に女子達全員は慌てて動き始める。さっきまで接続していたテスト装備を解除し、ISを起動終了させてカートに乗っけた後に移動を開始する。同時に今までに見たことの無い千冬さんの怒号に女子一同は怯えていた。
あの千冬さんがあそこまで言うって事は相当な一大事が起きているみたいだな。本当なら何故脅してまで待機させなければならないのかを訊きたいところだが、一切答えないと言う雰囲気を出している今の千冬さんには無理だから、ここは大人しく従う事にするか。
そんな俺達の反応を余所に、千冬さんは一夏達の方を見て言い放つ。
「専用機持ちは全員集合しろ! 織斑、オルコット、デュノア、更識、ボーデヴィッヒ、凰、ヤマト! ――それと、篠ノ之も来い」
「は、はい!」
少し戸惑いがありつつも返事をしたのは、ついさっき調整を終え戻ってきた箒だった。
「では、現状を説明する」
旅館にある宴会用の大座敷・風花の間で、俺達達専用機持ち全員と教師陣が集められた。
証明を落とした薄暗い室内の中、大型の空中投影ディスプレイがぼうっと浮かんでいた。
「二時間前、ハワイ沖で試験稼動にあったアメリカ・イスラエル共同開発の第三世代型の軍用ISである『銀の福音
(シルバリオ・ゴスペル)
』が制御下を離れて暴走。そして監視空域より離脱したとの連絡があった」
ISが暴走?そんなことできるの束さんと俺の考えが正しければサーシェスの裏の奴らのどちらかだろう
「その後、衛星による追跡の結果、福音はここから二キロ先の空域を通過する事が分かった。時間にして五十分後だ。学園上層部からの通達によって、我々がこの事態に対処する事になった」
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ