日常風景のパフォーマンス
第30話
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」
「タンマタンマっす!!頑張るっすよ、ウチ!!簡易版の魔法陣を!!」
オレの脅しが効いたのか、次々と効力が限定されている魔法陣を書き上げていき、最後に光力で作り出した槍で縄を解いて脱出に成功した。
「ヤバかったっす。今のは本気でヤバかったっす」
「これに懲りたらオレの安眠を妨害するんじゃない」
「ちなみに埋めるだけならどうなってたっすか?」
「そうだな。ただ埋めるだけなら課題の量を増やしていたが、上に立派な城を建てていたからな。中に空間固定系の魔法陣を書いていたようだし、構成の甘い部分の解説をする位か」
「基準が分かり難いっす」
それだけ言ってミッテが倒れたので近くのパラソルの下まで抱きかかえて運んでやる。昼食まで休ませてやるか。オレは、そうだな、あの砂の城を改造するか。
side out
side アーチャー
隣で火あぶりにされていたミッテルトをプロフェッサーが連れて行った為にようやく静かになった。暴れられたりすると食材にゴミが入ってしまう可能性があるから火を調整する事しか出来なかったが、今なら問題無いだろう。下ごしらえをしておいた食材に串を通して焼き上げていく。
本来、このやり方は食材に火を通す時間が同じになってしまい、串に通した食材に火を通し過ぎてしまうか逆に火が通っていない物が混ざってしまうのだが、堕天使として手に入れた光力を上手く扱えば火力を部分的に調整する事も可能だ。集中力が必要になるがいつもと変わらんな。
しばらくすると臭いに釣られてイリナとルゥがふらふらとやってくる。予測出来ていた事なので予めつまみ食い用に用意しておいた肉の切れ端を口に放り込んでやる。
「そろそろ焼き上がるから皆を呼んで来てくれ」
「はいは〜い」「は〜い」
つまみ食いの対価に簡単なお使いを頼んでおく。ミッテルトはまだ動けないだろうから後でいいだろう。プロフェッサーも城の改造をするから最後の方で良いと言ってきていたな。二人の分は白音に回せば良いだろう。ちょうど焼き上がる頃に皆が集ってくる。
「どんどん焼いていくから好きに食べろ。私とプロフェッサーとミッテルトは後で頂く」
『断罪の剣』のメンバー分を一斉に焼くには私でも焼く事だけに集中せねばならない。プロフェッサーは味覚はしっかりとしているが食えない程不味くなければ気にしない男だからな。私とミッテルトの分位なら食べながらでも焼ける。
大半のメンバーが食べ終えた頃にプロフェッサーがミッテルトを連れてくる。
「う〜っす、残ってるか?」
「無論だ。もう少し待て」
「あ〜、丸焼きにされかけた後でのバーベキューって変な感じがするっす」
やってきた二人に少しだけ待つ様に伝える。
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