日常風景のパフォーマンス
第30話
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のに時間がかかってただけっすから」
「……こいつ、意外と有能なんだな。今まで誰も出来なかったのに。立ち入り禁止区域の研究室に籠ってるからあまり話した事がなかったが」
アザゼル様の発言で師匠に注目が集る。まあ、著書を読む限りもの凄く有能なのは分かるんっすけどね。ただ人に直接教えるのは向いていない。課題の量が半端じゃないのだ。その課題以上のことをこなしているので文句も言えない。だから今回みたいな悪ふざけ位許して欲しいっす。
「ルゥ、蟹を捕りにいくっすよ。周りにバラまいたらおもしろそうっす」
「は〜い」
ルゥと一緒に蟹を求めて岩場の方に走るっす。
side out
side プロフェッサー
「ぎゃああ〜〜〜、ウチが悪かったっす!!お助けをおおお〜〜〜〜!!」
オレの安眠を妨害したミッテを棒に括り付けて火あぶりの刑の処す。一応、火傷などは負わない様にしてやっているが、熱は感じる。オレを埋めるだけならまだしも蟹を放って目を傷つけられそうになったのは許せん。
オレがミッテを火あぶりにかけている横ではアーチャーが昼食のバーベーキューの準備を始めている。魚を持って来た覚えはないのでアーチャーが釣ってきたのだろう。
「すまんが火をくれ。有り余っているだろう」
「好きなだけ持っていけ。その分追加するだけだからな」
「ちょっ、まじで許して!!そろそろヤバいっすから!!」
「ほれほれ、頑張って結界を張れ。魔法陣を書く程度は出来る様に縛ってあるんだから」
「妙に手枷が緩いのにがっちりと解けそうにないのはそう言う意味っすか!?」
「お仕置きを兼ねた訓練だ。早くしないと火力調整が面倒になって燃料を全部突っ込むぞ」
「ぎゃあああああ!!スパルタにも程があるっす!!この人でなし!!鬼!!悪魔!!」
「だって悪魔だからな」
ぎゃあぎゃあと文句を言いながらもミッテは必死に魔法陣を書こうと努力している。今更ながらミッテが着ている水着を見る。久遠から教えられた最初に選んでいた水着とは違い、ルゥが着ている様なフリルが大量に使われている物でミッテに良く似合っているな」
「うぇ!?な、何を急にって、げっ、線がずれた!!」
うん?最後の部分が声に出ていたか。裏に回って魔法陣を確認すると8割程書けていたが、重要な線がずれている為に効力を発揮出来なくなっている。ついでに修正も難しいな。仕方ない、火力をアップさせるか。
「ちょっ、普通火力を下げるんじゃないんっすか!?」
「早くしないと昼食にミッテの丸焼きが増える事になるのか」
「なんっすか、その明日にでも屠殺場に連れて行かれる豚を見る様な目は!?」
「形が崩れない様に更に縛り上げておくか
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