第21話 川神姉妹堕つ(メンタル面が)
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聞いていたのか?」
「聞こえてしまっただけです。それで、士郎とは誰なのですか?」
「まぁいい。士郎は我が第二の友にして、我の肩の古傷を直してくれた恩人でもある」
「恩というのであれば、それは私たちも同じですよ英雄。それに加え、私とユキ・・・それに準は何故か最近近づこうしないようですが、私たち三人にとっては頼りになるお兄さん分の様な方ですよ」
「成程、そのような事情であるならば2人が気に掛ける人物と言う事も理解できます。ですが、それとジャンヌ・オーリックは結び付かないのですが、どの様な関係なのだ?」
マルギッテの疑問も尤もだった。今の説明だけでは到底士郎と言う名の人物とジャンヌ・オーリックには結びつかないのだから。
「話しても構わんが、あまりいい広めるなよ?」
「話が広まってしまうと、士郎さんの敵を無用に作りかねませんので」
「そのような下らん趣向は持ち合せて等いないと、理解しなさい」
「そこは信用しているが、一応な」
マルギッテはこの2人がここまで念を押した上で、慕い庇う士郎なる人物に更に興味が湧いた。
「話自体は非常にシンプルです。士郎さんとジャンヌさんの関係は婚約者と言う事なんですよ」
「婚約者・・・ですか。ですが、その男はジャンヌ・オーリックに釣りあうのですか?もしも、そうでなければジャンヌファン会員が騒ぎ立てるのも無理からぬことですよ?」
マルギッテは自身の戦闘能力に相当な自信を持っていたが、昨夜の交流戦にてその考えを一変させられてしまった。故にクリスティアーネ・フリードリヒの護衛やフランク中将から届けられる任務の合間に、基礎からやり直す訓練メニューを作成中であった。
そんな自分を圧倒した者と実力が拮抗或いは上回っている、ジャンヌ・オーリックを高評価しているからこその疑問だった。
しかしながら、マルギッテの言葉に余程の事が無い限り自分を見失わず声を荒げる事のない冬馬と英雄がムッとする。
「釣り合いならとれていますよ。士郎さんはあの“藤村”なのですから」
「それに九鬼帝を始め、九鬼従者部隊の最上位に位置する者達にも認められているのだぞ?」
「更には、イギリスの世界的にも有名な某総合大学に15歳の若さで留学して、3年間で卒業しつつ歴代第3位の成績で首席卒業したほどの秀才なんですよ!」
「その上、戦闘力で言えばマスタークラスであり、壁越え達の中でもベスト5――――いや、ベスト3に確実に入っている程の傑物なのだぞ!!?これで釣り合いが取れていないだと?馬鹿を言うな!!」
マルギッテに対して、異論の余地を挟む隙を僅かでも許さぬほ程の怒涛の解説で、攻め立てる2人。
本当にこんな2人の
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