第21話 川神姉妹堕つ(メンタル面が)
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ロたちにも引けを取らないんではないかと思えるほどの仕上がりだった。にも拘らず自称とは言え、士郎は更にその上を行くと宣言したのだ。この事にますます興味を覚える京極。
そんな主役たちをよそに周りの生徒たち(清楚だけは祝福しているが)は、未だ士郎の婚約者発言から抜け出せずにいた。
そこでふと、京極は士郎の婚約者とはどのような人物か?と思い浮かべる。
その時に、そう言えば2−Sに藤村の人間と、そんな彼女からお嬢様と呼ばれている異国人がいたなと、思い出す。だがそこで思考の歯車通しが噛みあった。
否、噛みあってしまった。これから口に出す京極の質問により、士郎はこの川神学園の大勢の男子生徒及び一部の女子生徒をも敵に回す事態に成る事と知らずに。
「・・・もしかすれば、士郎の婚約者と言うのは2−Sのジャンヌ・オーリック君ではないか?」
「え?ああ、そうだぞ」
この二人の言葉に、清楚以外の生徒全員が固まった。
そんな空気の中、清楚は今も祝福の笑みを浮かべ、京極は「やはりか」と言う風に納得していた。
ある意味では空気を読めない二人であった。
そして、殊自分に対する好意には非常に疎く、空気を読めない言葉を連発し得る士郎が、この時ばかりは自身の失態に気付いてしまった。
何故なら、弟分妹分の冬馬達や本人であるジャンヌ自身の話で、この学園に転入してからいかに人気を博しているかを知っていたからだ。
にも拘らず、その事については黙っていようと心に決めていた矢先に、編入1日目にも拘らず質疑の形で自分からバラしてしまったのだから。
不幸とは畳み掛けてくるものとはよく言ったものだ、無情にも固まっていた生徒たちの思考が回復する。そして、遂に――――。
「えぇえええええええ〜〜〜〜!??」(←単に驚いている男女混交生徒達)
「ぬぁんどぅつぉおおおおーーーーーーーーーー!!!!!!」(←魍魎組&ジャンヌファン会員)
情けなく、無慈悲に、響く――――、響く――――、響く――――。
−Interlude−
同時刻、2−S
生徒たちはてきぱきと、昼食の準備を進めていく。
但し、そこには一人だけ異様な光景を映し出す者がいた。
その名は、ジャンヌ・オーリック。
彼女の机の上には10段積みの弁当が置いてあった。転入して来て2週間ほどたった今、2−S生徒たちはその光景に漸く見慣れてきたが、源氏の3人組にとっては衝撃度が高いようだ。
「な、何これ?」
「どうかしましたか?弁慶」
「いや、それは何?」
「弁当ですが・・?」
見て分かりませんか?と顔を傾げて、不思議そうな顔をするジャンヌ。
「イヤイヤ、オカシイダロ?その量は・・!」
先程
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