第21話 川神姉妹堕つ(メンタル面が)
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3−S
あれから、1時間目の授業を熟してから、10分間の休憩を取っていた。
男子のほとんどは、葉桜清楚に羨望の眼差しを向けている。
女子のほとんどは、京極彦一と談話している藤村士郎にうっとりとしていた(それ以外は2人のツーショットを見て、妄想を膨らませている腐女子)。
そんな空気の中に、後ろ側のドアを開けた川上百代が舞い降りてきた。
「葉桜、せ・い・そ・ちゅわぁーーーーーん!!」
「え!!?」
自分の名前?を呼ぶと同時に、川上百代が教室に割り込んできた事に驚きを隠せない清楚。
因みに彼女の席は教室のほぼ真ん中で、京極の席は廊下側の席の一番後ろにあり、士郎の席は京極の目の前だ。
百代は3−Sの教室内に着地すると同時に、教室の真ん中に座っている清楚を視界に収めると、一瞬にして彼女の目の前に移動した。
「葉桜清楚ちゃんだな!?私の名前は川神百代、友達に成ってくれないかぁーーー?」
ハァー、ハァー、と危ない感じに呼吸を荒げ、瞳はギランギランに輝かせながら、彼女の手を握っていた。
もしこれが夜の街角で現れれば、100%不審者である。例え、美少女であったとしてもだ。
そんな百代に対して清楚は・・。
「う、うん、い、いいよ。今日から友達だね。だからその、もう少し抑えてくれると嬉しいかな?」
笑顔ではあるモノの、気圧され気味であった。
「やたぁああーーーーーーーーー!!!」
対して百代は、清楚の返事に歓喜した。清楚の話を聞いているかは、甚だ疑問だが。
「ん〜〜〜」
「ん?如何した?」
「いや、ちょっとな・・」
そんな聞き覚えのある声に、ふと後ろを気になった百代。
一人はこのクラスの生徒で、自分にとってある意味においては天敵とも言えなくもない知り合い、言霊使いの京極彦一であることは間違いなかった。
ただもう一人は?と考えて徐に後ろを向くとそこには・・。
「よっ、モモ」
( Д ) ゜゜←これ百代。
「ふむ?士郎は武神と知り合いだったのか?」
「ああ、そんなところだ。というか、如何したんだ?モモ。そんな顔をして・・」
驚愕もつかの間、士郎に疑問視された百代は何とか平静さを取り戻すように努めた。
「い、いや・・・って!?如何したはこっちのセリフだ!如何して此処にシロが居る!!?」
「あれ?鉄心さ―――学長に聞いてないのか?一年にも満たない間だが、3−Sに編入したんだよ。理由については1−Sの以下略にでも聞いてくれ」
そんな事を告げられた当の百代は・・。
(何もかにも聞いてないぞぉ!?爺ぃいい!!!)
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