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IS 〈インフィニット・ストラトス〉 〜運命の先へ〜
第14話 「転校生」
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はない。女子という生物は例外なく甘ったるいものに目がないものだ。その割に・・・、
「太るぞ、お前ら。」
「神裂くん、それ以上はいけない。」
「乙女の夢が壊れる〜!」
体重のことに言及するとこの反応だ。甘いものを摂取すれば体重に影響が及ぶのは必然。甘いものはいっぱい食べたいくせに太りたくないとは、女性とはつくづく我が儘なものだ。
「まあでも、専用機持ちのクラス代表は1組と4組だけだから、織斑くんなら楽勝だよ。」
ほう、4組にも専用機持ちがいるのか。大方どこかの国の代表候補生だろうけど。強いのかなぁ、そいつ。手合わせする機会が欲しいものだ。
「その情報古いよ。」
突然、教室の外から横槍が入ってきた。皆が揃ってそちらに視線を向けると、そこには何やら見覚えのあるツインテールが。・・・そろそろ他人をツインテール呼ばわりするのは失礼な気がしてきた。
「2組も専用機持ちが代表になったの。そう簡単に負けてあげないんだから。」
流石は一国の代表候補生。その態度には自信と余裕が垣間見える。ただ、その尊大な様子に発育が追いついていないのが惜しい。見ようによっては子供の背伸びに見えて滑稽だ。
「鈴・・・?お前、鈴か・・・?」
「そうよ。中国代表候補生、凰 鈴音。今日は宣戦布告に来たってわけ。」
挑発的な笑みを浮かべてビシッと一夏を指差す凰とかいう少女。俺から見ればかなり似合わないというか様になってないんだが、朝っぱらから他人をからかって千冬さんにでも知れたら面倒なので何も言わないことにする。
「何格好つけてるんだ?すげえ似合わないぞ。」
「んなっ・・・!?なんてこと言うのよ、アンタは!」
あ、化けの皮が剥がれた。ようやく昨日の少女の口調と重なったな。ってか一夏、俺ですら口にするのを憚った言葉を平然と言うとは・・・。この遠慮のなさ、余程親しい間柄と見える。・・・あ。
「おい。」
「何よ!?」
バシィンッ!
凰が振り向いた瞬間、その横っ面に強烈な出席簿制裁が下された。言わずもがな、泣く子も黙る世界最恐、もとい最強教師のご登場である。
「もうSHRの時間だ。教室に戻れ。」
「ち、千冬さん・・・。」
「織斑先生だ。そして入り口を塞ぐな。邪魔だ。」
「す、すみません・・・。」
千冬さんと呼んだってことは、あの人とも旧知の仲か。とすると束さんや箒と同レベルの知り合いである可能性もあるか。それにしても、えらく千冬さんが苦手なんだな。まああの人が得意なのなんて束さんと一夏くらいだろうが。
「また後で来るからね!逃げないでよ、一夏!」
「さっさと戻れ。」
「は、はいっ!」
きっちりと捨て台詞(それもオチ付きの)を吐いた後、一目散に隣のクラスへ走り去っていった。それにしても
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