最後の希望・「超覚醒」。
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させてお説教をしているとかウケルーと思っていた。
そして、そんな楽しいひと時は、あっという間に過ぎた。もう夜になっていた。暗基が出発を夜にした理由は、レミリアとフランのことを気遣ってのことだ。
「さて、もうそろそろ行かなきゃな」
「もう行くの? もう少し位居てもいいのよ?」
「そういうわけにもいかないさ。この状況になっているのは、紅魔館だけじゃないからな」
「そう……」
「零、また来るよね?」
フランがレミリアを押しのけながら暗基に問う。それに対し、暗基はフランの頭をなでながら言う。
「あぁ、当たり前だ。全部終わったら、また遊びに来てやるよ」
「ホントだよね?」
「あぁ。約束だ」
そして暗基は荷物を持ち、紅魔館を後にする。
「じゃぁな!!」
暗基は紅魔館が見えなくなるまで、大きく手を振りながら歩いていった。
紅魔館では、フランが暗基の姿が見えなくなるまで手を振っていた。そしてその隣には、少し悲しそうな顔をした咲夜。
「…………、がんばってね、零」
「さてと、咲夜。早速だけど、貴女には今日からしばらく暇をあげるわ」
「……、は?」
咲夜は今レミリアが言ったことがまるで理解できなかった。
「お、お嬢様? 仰っていることがまるで理解できないのですが……?」
「あら、じゃあ言い方を変えてあげる」
そう言うとレミリアは咲夜のほうを向きながら、こう言い放った。
「あなたも一緒に行きたいのでしょう? そんな気持ちでメイドの仕事に悪い影響が出ても困るから、さっさと準備しなさい。この異変が解決するまで、帰ってきたらだめよ」
「!!」
どうやら、我が主には、すべてがお見通しのようね……。
「……、十六夜咲夜、行ってまいります!! 必ずや、この異変を終わらせます!!」
「えぇ、行ってらっしゃい」
そして咲夜は時間を止め、これから長くなる旅のために準備をし、急いで暗基を追いかけていった。
第一部・紅魔郷〜瀟洒なメイドの小さな願い〜 終
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