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東方大冒録
最後の希望・「超覚醒」。
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いってくる!!」
「あ、ちょっと零!?」

暗基は1人でさっさとレミリアの部屋から出て行ってしまった。

「咲夜、いったいなにがあったの?」
「ふふ、これはお嬢様にも申し上げることは出来ません」
「……、もう、なんなのよ2人とも……」

レミリアは思わずつぶやいた。




























大図書館。今のこの場所は、先日の戦闘の爪跡がまだ色濃く残っており、小悪魔が必死になって本の整理をしていた。そんな小悪魔に軽くあいさつをしてから暗基は大股なおかつ早歩きでパチュリーの元へと向かう。そして紅茶を飲みながら本を読んでいるパチュリーを見つけ、事の真相を確かめるために話しかける。

「パチュリー!!!」
「何かしら? 図書館では静かにしてもらいたいのだけど」
「お前が言ったのか?」
「なっ……、なんの、ことかしら……?」

パチュリーが明らかに不自然に眼をそらした。つまりパチュリーが咲夜に伝えたことになる。暗基が咲夜に人工呼吸するためとはいえ、口付けをしたことを見ていたということを。

「…………、オマエコロシテヤル」

暗基の身体を真っ黒い霊力が纏い始める。それに対して本当に命の危険を感じたパチュリーはとっさに土下座の姿勢をした。

「ごめんなさい悪気はなかったのよ!?」
「シラネェヨソンナコト。ブチコロシテヤル」
「……、私もう終わったかも」

パチュリーが自分の死を覚悟したそのとき、

どすっ!

「うげっ!?」

腹に強烈な一撃を受けた。それと同時に、

「調子に乗らない!」

咲夜の一喝が聞こえた。どうやら咲夜に殴られたようだ。暗基は吐き気を覚えたが、何とか耐えることができた。

「なにもぶん殴ることねぇじゃねぇか……」
「ふん、気絶しないだけましだと思いなさい」
「くそ……」
「た、助かったわ……」

せっかくの処刑タイムを邪魔され、軽くグレている暗基。咲夜はそれを見た後、パチュリーに向かい、注意をする。

「パチュリー様もパチュリー様です! なぜ私に言ったのですか!? 言わなければこんなことにはならなかったでしょう!!?」
「そ、それはね、言ったらきっと面白いだろうなー、なんて思ったからなのだけど……」
「だからといって、レミリアお嬢様にまで仰る必要はないでしょう!!?」
「それはどうせレミィはその手の話には疎いし、伝言としか捉えないだろうなー、なんて」
「……」
「ごめんなさい謝るからとりあえずナイフをしまって!!」

パチュリーが咲夜の前に正座している様子を見て暗基は軽く新鮮さを感じていた。まさかあの忠実な十六夜咲夜が大魔法使いのパチュリー・ノーレッジを正座
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