第十幕その一
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木の葉も草も青くてです。その青い森の中に入って。
そしてです、皆でヘラジカさん達の群れを探しました、その中で。
ヘラジカさんはです、少し嫌そうにこう言いました。
「やれやれね」
「ご家族に会いたくないんだね」
「ええ、そうよ」
その通りとです、ヘラジカさんはかかしに返しました。
「喧嘩したばかりだからね」
「その気持ちはわかるけれどね」
「喧嘩したらっていうのね」
「そう、仲直りした方がいいよ」
「それでなの」
「そう、だからね」
それでだというのです。
「君はここに戻ってもね」
「嫌な顔はしないで」
「そうだよ、仲直りすべきなんだよ」
「ううん、そのことはわかるけれど」
まだです、ヘラジカさんは項垂れています。
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