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テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
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オリジンは静かに口を開いた。
「なに……私が見たかったのは君が『どちらを選ぶのか』ではなく『何を答えるのか』という事だ。そして……君は見事に自分の『答え』を見せた。だから、私は少しでも君のその答えを叶えるだけさ。……それに」
「それに……?」
「……喜ぶといい。君は……『異物』でありながらルミナシアの『世界樹』に好かれている。だからこそ、君は『此処』に呼ばれ、『残る』か『戻る』かという選択をされたのだ。……本来世界樹が望まなければ君は此処に行き着くことすらなかったのだから」
「そう……なんだ。……本当……僕って……色んな人に想われてるんだなぁ……」
オリジンから告げられたその言葉に、僕は自然と涙が出そうになってしまう。本当……ルミナシアに来てから僕は想われてばかりだ。
その僕の様子を見るとオリジンはゆっくりと右手を此方へと向けてきた。
「さて……では早速修復に移るとしよう。安心するといい……次に目が覚めた時は君は君の望む場所にいるだろう。今は安心してゆっくりと休むといい」
「オリジン……ありがとう、僕の願いを聞いてくれて……」
「……礼をいうのは此方だよ。世界を救い、君は面白い『答え』を見せてくれたのだから。……どれだけの命になるかは分からないが……せめてその残りの命に後悔がないようにね……乾衛司君」
オリジンがそう言った直後……オリジンの向けた右手から光が溢れ出し……僕は意識が無くなった。
ただ微かに……意識が無くなる直前に見えたオリジンのフードの奥から見えた……僅かな微笑みを頭に残して……。
─────────────────────
「──……それじゃ、今衛司の身体は……」
「うん……一応、寿命は延びてるらしいけど……それ以降はまたいつ消えるか分からない状態になるってオリジンは言ってた」
僕の話を、現状を聞き不安げな表情を浮かべるカノンノ。それもそうだろう……僕は一度、皆の前から宣言なしに一年も姿を消したのだ。彼女が、皆が不安になるのも想像がつく。
だけど……僕はそんな不安げな表情を浮かべるカノンノを少し強く抱き寄せて言葉を出した。
「カノンノ……僕は自分の選んだ『答え』に後悔はしてないよ。どんな形であれ……また君と出会えて……また君達と期限付きだけど一緒にいられるんだ。だから……せめて僕が満足出来るまで……此処にいても構わないかな……?」
「衛司……うん……。それなら……衛司がすぐに満足出来ないくらい、いっぱいいっぱい……この世界を見てもらわないとね。アナタが救って……皆で作ったこの世界を……」
僕の言葉を聞き、真っ直ぐと僕を見てそう決心したようにカノンノは言うと不安げだった表情を、嬉しげな表情へと変えた。
少しして僕達はお互いに離
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