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ソードアート・オンライン〜狩人と黒の剣士〜
神が人で在るために
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…』
己那は俺の顔を見ると、今度はユウキの顔を触る。
『……まさか、私に被っちゃったのかな?』
『……俺は弱かった。人を救いたい……そう思ったのに……全ての世界でもそうだ……皆、俺が関わった奴等は俺の元から離れていく!!雷鳴騎士団やアーク、お前に今度はユウキ!!』
俺は拳を地面に叩き付ける。
『……もう、嫌なんだ。まだ何も出来てない。何も、楽しいことをしてやれない。また救えないのが!!もう、嫌なんだ!!』
『……』
己那は俺の顔を触ると、涙を拭った。
『諦めちゃ駄目だよ。君は確かに弱いけれど、その為の力をもう持ってるじゃないか』
『……え?』
すると、辺りが再び元に戻る感覚が襲う。
『大丈夫、君は救えるよ。今度は』
その言葉を最後に、加速が途切れた。
「……そうだ。俺は……」
床に手をつき、言う。
「運命だろうが何だろうが関係ねぇ……決められた運命なんてくそ食らえだ。そんなもん、俺が捕喰してやる!!」
そして、世界全域に神力を解放。

この時、全ての時間が止まった。

「ユウキ、お前は俺が救う」
そして、神状態になった俺は、ユウキの顔に顔を近付け、
「……ん」
キスを、した。
その瞬間、俺の神化も解け、俺の身体も光になって消えてしまった。

























数日後

「ああああああっ!!くっそダリィなおい!!」
「自業自得ですよ、ウィング」
机で仕事している俺に対し、冷ややかな目でジェイダが言う。
「全く……剥奪されなかっただけでも有り難いと思わないとですよ?」
「はぁ……それにしても一ヶ月下界出禁とはなぁ……」
あの後、人間を救うために神力を使った事が問題となり、一時は神力とその神格を失いそうになったものの、ゼウス、オーディン、イフの坊や、トールのオッサンのお陰で、謹慎と出禁の処罰だけで済んだ。伊達に北欧神話の神をやっていないだけはあるが、その後、その四人から盛大な御叱りを受け、この処分中は、何時もジェイダの監視が付いている。まぁ、監視とか神とかそう言うのはやろうと思えば振りきれるが、そうなると後でロリ神も出陣してきてケルベロス等を送り込んでくる可能性が無きにしも在らずなので大人しくしてる訳だ。まぁ、下界の様子はジェイダがミヤビの姿になって見てくるので良いのだが。……逆に此方のミヤビに殺られないか心配と行ったら心配だ。
「まぁ、しばらくは仕事してて下さい。いつまでも帰ってこないから仕事山積みなんですから。そのせいで貴方のメイドに色々吹き込まれる始末になって暴走し掛けたんですから」
「いやそれ単に貫禄がないだ「はい?」イエスイマセンナンデモアリマセンノデソノフブキヲトメテクダサイショモツガイタミマス」
片言で
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