DAO:ゾーネンリヒト・レギオン〜神々の狂宴〜
第二十六話
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そこに積み重なった強大なイメージ力と、セモンの経験が加われば――――
『ルォォオオオオオ――――――――……ン!!?!?』
『自分は絶対唯一』という、シャノンの『世界願望』をゆがめるほどそっくりに、化けることができる。
その存在の根源を揺らがされた《自我の太陽》の表面が揺らぎ始める。今なら、攻撃が通るはず!
「ハザード! 刹那! 今だ!!」
「応!」
「了解」
ハザードが龍翼を広げて《自我の太陽》に肉薄する。苦しげに振り回される巨剣を躱し、ファイアブレスで弾き飛ばし、そして大剣を構えてソードスキルを発動させる。
「陰斗ぉ……目を覚ませぇぇェェェッ!!」
《獣聖》大剣用重突ソードスキル、《アスタ=ロット》。漆黒のエフェクトライトと、甲高いサウンドをとどろかせて、《カラドボルグ》の刀身が《自我の太陽》に突き刺さる。
『ルォォオオオオ……ン!!!』
「お兄様……すぐに元に戻してあげますから……」
沈鬱な表情ながらも、刹那が白銀の鎌――――《ラティカペインR2》を振りかざす。刀身に宿っているのは黄金のエフェクトライト。ソードスキルのモノではない。心意だ。
踊るように振りかざされた刀身が、ざしゅり、ざしゅり、と切り裂いていくたびに、《自我の太陽》は苦痛の悲鳴を上げる。
「あと少しか……!?」
希望が、見える。
その時だった。
「いやはや、実にすばらしいよ」
今までずっと黙って、にやにや笑いながらこちらを見ていた元凶が、嫌味たっぷりに口を開いたのは。
「――――!?」
「往年の代替に迫る心意力。何よりそれを実現させて見せるだけのイメージ力。さすがはセモン、と言ったところか? まぁいいや。とにかく、その力に敬意を表して――――」
《主》は上機嫌に笑って、鷹揚に両手を開く。
指揮者の如く、その腕を掲げて。
「次のページを捲ろう」
――――僕の力の一端を、見せてあげよう。
と。
「『?? ?? ???? ???? ??????. ?? ?? ???.
” ?””?””? ”
?? ??? ?? ?? ”THE-REVERSE”』」
――――それは、奇妙な言語だった。
始まりの言葉より一つ後。
それは誕生した言葉であり、再誕した言葉である。
それ故に、司るは『再誕』。もう一度、力をもたんと、『回帰』する――――
全ては始まりに帰る。 それが真実なのだから。
故に――――
それ故に、『再誕』せよ、と。
『ルォオォオオオオ――――――……ン!!』
突如として、《自我の太陽》が絶叫する。
だがそれは、先ほどま
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