第五章 楽園
第15話 園神凜袮
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?……ゴメン、忘れた。何だっけ?」
凜袮「もう士道ったら……ほらーー」
凜袮「今日のデートの約束、忘れちゃった?」
ーーーー
ーーー
ーー
ー
〜士道side〜
どうやら俺は凜袮とデートの約束をしていたらしい。はて、いつの間にしたんだ?
凜袮「士道!ほら、早く早く!」
士道「おい、待てって!」
凜袮「ねぇ、お腹すいたからレストランに行かない?」
士道「そうだな。もうお昼だし」
凜袮「じゃあ、早く行こっ!」
士道「ちょっ……凜袮!?」
不意に手を握られてドキドキしてしまった。
その日の凜袮はいつになく積極的で、とても楽しそうだった。
レストランでは、
凜袮「こうやって士道とデートするの久しぶりだね」
ゲームセンターでは、
凜袮「うぅー!惜しいー!あとちょっとだったのにー!」
商店街では、
凜袮「あ!あのパン美味しそう!」
とにかく、士道のデートを心の底から楽しんでいた。
俺もふと笑みがこぼれるぐらいにな。
士道「どうする?もう夕方だけど……」
凜袮「あ、最後に行きたいところあるんだけど……いいかな?」
士道「別にいいけど……」
どこへ行く気だ?
ーーーー
ーーー
ーー
ー
と、連れて行かれたのは高台公園だった。
凜袮「綺麗だね……」
士道「そうだな」
凜袮と二人で高台公園からの景色を眺めていた。
凜袮「今日のデートとっても楽しかった。士道は?」
士道「俺も楽しかったよ。新しい凜袮を見れたようで……なんか新鮮だったよ」
凜袮「あはは……もしかしてはしゃぎすぎちゃった?」
士道「そんなことはないさ。毎日忙しいんだから、羽休めぐらしいとかないとな」
凜袮「ありがとう。でも思っちゃうんだ。明日も明後日も、来週も、来年も、ずーっとこんな日が続けばいいなって」
そうだな。
でも俺はどう思ってるんだろう。
ずっと続けばいいと思ってるのか。
このままじゃダメだって思ってるのか。
………
自問自答してみたら答えはすぐに出たよ。
確かにずっと続いたらいいのかもしれないな。
士道「ダメだ凜袮……それは出来ない……」
……あれ?
凜袮「え……どうして?」
分からない。俺も勝手に口が動いたカンジだった。
凜袮はとても悲しい表情をしている。
何で俺はそんなことを言ったんだろう。心ではずっといたいって思ってるのに。
(……………ザザッ……)
誰も気づかないようなノイズ音がした。
っていう
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