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とある3人のデート・ア・ライブ
第五章 楽園
第15話 園神凜袮
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も伝わったのか、

ルーラー「……ッ!?」

動揺の色を見せた。

ルーラー「し、どう……?」

士道「一緒に考えよう!俺が、凜袮が、みんなが!一緒にいられる未来のことを!!」

これが、

彼の、本心だ。



そして

ルーラーは園神凜袮の顔へと戻っていった。




だが何故か、

上条「………っ!」

上条当麻は唇を噛みしめるような悲しげな表情になった。

凜袮「ダメだよ、当麻。それは言っちゃダメ……」

上条「………あぁ。分かってる」

ルーラーの格好のまま凜袮は上条に言う。

士道「凜袮……一体どういう……」

凜袮「ゴメンね、士道。あなたの思い描く未来は……存在し得ないの」

士道「何で……!?」

凜袮「そんな風に言ってくれて嬉しかった。一緒にいたいって言ってくれて……幸せだった」

士道「だったらーー」

凜袮「でも〈凶禍楽園(エデン)〉をこのまま終わらせるわけにはいかないの!」

士道「ま、待て!凜袮!!」

上条「……ちょっと待て凜袮!話が違うぞ!どういうことだ!?」

凜袮「もう手遅れだって知ってた……いつか、こうなってしまうことも……だから、もういいのーーーさよなら、士道」

士道「……凜袮!?」

上条「おい凜袮!!」

士道と上条の制止も虚しく、

凜袮「〈凶禍楽園(エデン)〉……〈無へと帰す者《パラダイスロスト》〉」

そう凜袮が呟いたその刹那、




ガラスが割れるような音が響いた。




士道「な、何だ……!?」

そこの情景、レインボーロードは変わっていなかった。

そう。



園神凜袮の姿以外は全く。



士道「凜袮!?」

上条「……くそっ!」

彼女は木の根っこらしきものに縛られて意識を失ってるかのように動かなかった。

だから。

上条は走り出した。凜袮を助けるために。

だが、


パシッ!!


上条「……ッ!?」

まるで根っこが意志を持ってるかのように……そしてそれは、ツルの鞭で上条に攻撃してきた。

士道「大丈夫か!?」

上条「……俺は大丈夫だ。でもあれは……」

士道「近づけねぇな……」

士道と上条はその根っこから一旦離れることにした。

士道「上条、こんな時に悪いけど、話が違うってどういうことだ?」

彼は、少し間を開けてから、

上条「元々は士道の記憶を消して、新たな楽園を作るつもりだったんだ。でも……『アレ』を使ったってことは……もう無理だと判断したんだな」


『アレ』とは、恐らく〈無へと帰す者《パラダイスロスト》〉のことだろう。


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