暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 〜Hero of the sorrow〜
Fの記憶/雨の中を乗り越えて
[3/4]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
――――――、ダグバはとてつもなく強かった。目の前で何人も、何人も殺されていった。子供の叫び声が聞こえてた。お父さん、お母さんて。だけど・・・その子も・・・俺の目の前で殺された。そしてダグバは言ったんだ。」
「どうしたの?」
「もっと強くなって、もっと僕を」
「笑顔にしてよ・・・って」
アルゴは恐怖した。言葉だけでも恐怖が伝わってきた。
「怖く・・・無かったのカ?」
「そりゃあ、怖かったさ。だけど・・・俺はみんなの笑顔を守りたかったんだ」
「そして、決めたんだ。凄まじき戦士になることに」
雄介の話は続く。
「で・・・決着は、グロンギ達が封印された遺跡で着けたんだ」
「そして、戦った。だけど・・・どっちも何も効かなかったんだ」
「なんでダ?」
「ダグバとアルティメットは同じなんだ。存在的には」
「だから・・・最後はただの殴り合いになった」
「あいつを殴ってるとき・・・、すごく嫌な感じがした。たとえ化け物でも・・・。アイツは笑いながら。俺はいつの間にか泣きながら殴ってた。そして最後、俺は勝った。」
「アンタも苦労したんだナ・・・」
「うん・・・」
静寂の中、いつの間にか朝日が昇っていた。
「あ、キー坊からダ」
「どうしたの?」
「知り合いからメールダ。救援に行って来ル、ユキを・・・頼ム」
アルゴが出て行った。雄介はベットに向け、口を開いた。
「もういいんじゃない?ユキ君」
「・・・気づいてましたか」
ユキがベットから起き上がる。
「行かないの?」
「今・・・行ったら、迷惑かけるから・・・」
「なんで?」
「だって・・・」
「だって?」
「自分が、怖いんです」
「カナリアに頼まれて、約束を思い出して、みんな救おうと思った。だけど、僕は覚悟してなかった。
戦う事なんて簡単だって思ってた。ホント僕はクズだ。だけど・・・だけど一番怖いのは、貰った力で誰かを傷つけることです」
雄介が口を開く。
「そうだね・・・。俺も君と同じことになった」
「ジャラジ・・・ですね」
「そうだよ。だけど・・・それから学んだこともある。」
憎しみで戦わない事。雄介が言った。
「僕はそれも怖いですけど、もっと怖いのは」
戦うのが、人を傷つけるのが怖いんです。
「だけど・・・その力で人を守ったのは事実でしょ」
雄介が言った。ユキが口を開く。
「だけど・・・人を傷つけそうになった。ダグバと同じだ」
「・・・それは違うよ。アイツは暴力が楽しくてしょうがないから笑ってたんだ。君は泣いていた」
だけど、僕は。
「五代さん、どうすればいいですか?
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ