第十四話
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」
私も小声でそうイッセーに呼びかけます。
「ぐっ…………!」
と、イッセーの龍化がどんどん引いていきました。
何とかなったようです。
「い、イッセー君……?」
白龍皇はイッセーの事が心配なようです。その態度もどことなく先ほどまでの白龍皇とは違うような気がします。
「イッセーは大丈夫です。聞こえていますか、赤龍?」
私はもう意識を取り戻しているであろうドライグに呼びかけます。
『ああ、聞こえている。済まんな、予想よりも多く負担が掛かってしまった』
どうやらドライグの意識も回復していたみたいです。
「それで、何がどうなっているのか説明してくれるんだよね?」
セラフォルーさんでしたか?が私たちに説明を求めて来ました。
「そうね、私が説明するわ。聖剣さん、それと他のみんなもイッセーをお願いね」
そう言って闇精霊が彼らの下に歩み寄っていきます。
私はその後ろ姿を見ながら、未だ予断を許さない状況にあるイッセーの手を握り締め続けます。
SIDE OUT
レスティアSIDE
さて、私は今現在イッセーの状況を説明しないとね。みんな気になっているでしょうし。
「それじゃあ、単刀直入に言うわ。イッセーは今、何とか龍化を抑え込んだのよ」
「龍化、ですか……?」
イッセーの通っている学園の生徒会長が復唱している。
「ええ、名前の通り……イッセーの体そのものが龍となってしまう現象よ」
「っ!そんな事が起こり得るのか!?」
確か……匙だったかしら?匙がそう聞いてくる。
「ええ、イッセーの禁手はドライグ自身をその身に宿し、ドライグ自身の力を一時的にではあるけど使えるようになる力よ」
「んな力を持ってやがったのか……で?それにも何かしらの代償があるんだろ?」
あら、さすがは神器研究の第一人者アザゼルね。
「アザゼルの言う通りよ。確かにリスクは存在する……それこそが龍化。ドライグ自身を宿す為にその身を龍そのものに変えようとする神器の力が龍化を起こしてしまうのよ」
「という事は……あのままだったらイッセー君は、龍になってたって事っ?」
白龍皇はさすがにドラゴンの神器を宿しているからかすぐにわかったようね。
「その通り。あのままだったらイッセーの龍化は止まらずに龍そのものになってしまう所だったわ。だからこそイッセーはこの禁手を毛嫌いしているのだしね」
「自身のスペックを大きく上回る物を作っちまったって事か……」
アザゼルの言う通り、イッ
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