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リリカルアドベンチャーGT〜奇跡と優しさの軌跡〜
第八話 フェイトとアリシア
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こまで追い詰められていた。
大輔は1度目を閉じるが、しばらくして目を開き、重い口を開いた。
大輔「俺には分からない…でも、あんたにはアリシアの妹の…フェイトっていうもう1人の娘がいるだろ?」
プレシア「……」
大輔「頼む。最後まで諦めないでくれ。あんたには守る物があるだろ…?それに、過去を無かったことにするなんて誰にも出来ない。過去があるから人は明日を願うんだ。」
プレシア「過去があるから明日を…?」
大輔「そう。過去は変えられないけど…過去をバネにして自分の運命を変えることは出来る。どんなに可能性が低くても最後まで諦めたりなんかしなきゃいつかきっと運命は変わる。俺はそう信じてる…。今も…そして……多分これからも…。」
大輔はそう言うと今度こそ、この場を離れてフェイト達のいる場所に向かった。
プレシア「…運命……私はどうすれば…」
誰もいない隠し部屋にプレシアの声が悲しげに響いた。
脳裏を過ぎるのは…自分の娘の…アリシアと今まで人形と蔑んでいたフェイトであった。
プレシア「…アリシア………フェイト…」
プレシアは自分の娘達の名を…アリシアとフェイトの名を囁いた。
プレシアは今になって漸くフェイトを娘として認めることが出来たのだ。






























プレシアのいた玉座から離れた大輔はフェイト達の元に向かう。
庭園内部のことは何も知らないが、ただ、何となく、フェイト達の居場所が分かる気がした。
大輔は1つの部屋に入る。
そこにはアルフとブイモンと気を失ったままのフェイトがいた。
アルフ「大輔!!あいつは!?」
大輔「一応俺が勝った…多分、もうプレシアはフェイトに暴力は振るわないだろう。」
プレシアは自分の過ちに気付いた。
もうフェイトに虐待はしないだろう。
アルフ「本当かい?」
アルフが疑わしそうに大輔を見つめる。
大輔「ああ…後は…」
彼女の問題だ。
大輔は声に出さずに呟いた。
フェイト「ん…」
フェイトは身じろぎすると目をゆっくりと開いた。
大輔「目が覚めたか?」
フェイト「大輔……」
大輔「辛いならまだ寝ていろ。もう大丈夫だからな…」
気づいていないが、大輔はフェイトを見て、ヒカリに対して抱く感情を抱き始めていた。
しかし、どこかヒカリに対して抱く感情と少し違うような気がする。
大輔「(俺…ヒカリちゃんのこと、好きなんだよな…?)」
自分の気持ちが分からなくなってきた大輔は思わずフェイトの手を強く握り締める。
フェイト「大輔…?」
大輔「あ、ごめん…フェイト…お前は俺が守るからな、絶対に…」
何が何でもフェイトは守り通す。
大輔は心の中で誓った。









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