文化系もしくは帰宅部が1番戸惑うもの、それは体育会系のテンション
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『さぁ、皆様お待たせいたしました!!! 只今より、第14回大武闘大会、本戦を開催いたします!!』
司会の男の、魔道具で拡大された声に会場から歓声が湧き上がる。
彼らにとって予選のバトルロイヤルなど、大した見世物ではなかった。
もっとも、
「行けぇ『ザ・ハンド』!!」
『おぉっと! アレが「消撃乙女」ビリオン選手の精霊、「ザ・ハンド」かぁ!!』
『情報によると、あの精霊の右手は触れたものを削り取る能力があるそうですね。』
『成程!! そんな凶暴な精霊の攻撃に誰も近寄れないィィィ!!!!』
や、
「コォォォォ・・・・・・、セイッ!!!」
バキッ
「ぐあっ!!」
『アレは前大会でも本戦に出場したセーナ・フォクス!! 今大会も1発KO、流石です!!』
や、
「オラオラオラァ、退けやァァァァァァァァァ!!!!!!」
「ぎゃあぁぁぁぁぁぁ、『千刃覇王』だぁぁぁ!!!!」
『最早「覇王」と称することすら烏滸がましくなるような猛撃!! 前大会準決勝進出の実力者は、今大会でも大暴れだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!』
や、
「纏めて吹き飛べ!! 闘技・神砂嵐!!!!」
「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
「逃げろ、アイツの傍に近寄るなァァァァ!!!」
『なんと凄まじい男だレオパルド・ジーク!! 素手で竜巻を巻き起こし、大量に纏めてKOだァァァ!!!』
や、
「行くぞ『星の白金』! 山吹色の波紋疾走!!!!」
『オラオラオラオラオラァ!!!』
『アレはッ!! 今大会が初出場のセイト・ヨシュア選手だ!! 初出場ながらその力は凄まじい!!』
『彼もビリオン選手と同じような精霊を使っていますね。聞いた話では約2年前に「暴獣」タルタスを制したということですよ。』
『それが本当なら、凄まじい実力者だァァァァァ!!!』
等、それなりに見ものになるシーンはあったが、それでもやはり数多の挑戦者の中から勝ち上がってきた8名の猛者のぶつかり合いに比べたら見劣りする。
彼らは固唾を飲み、決戦が始まるのを待つ。
それを焦らすように間を取った後、司会者の大音声が響いた。
『それでは第1回戦第1試合! 選手の入場です!!』
「あ〜、面倒臭い・・・・。」
俺は今、選手の待合室にいる。
幸いなことに、むっさい筋肉ダルマとかは意外と弱くて予選でゴロゴロ抜けてオッサンだけになった。
だけど面倒な事に変わりはない。
「あ〜、ジークの一言で参加決めたけど、何で俺がこんなことしないとダメなんだよ・・・。」
3日前にジークが参加すると言ったからオッサンに会うために俺も参加を決
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