15話
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「ヤトーっ! 海だよぉー!」
「見りゃ分かるよ」
トンネルを抜けたバスの中で本音が俺にそう言った。
本日は臨海学校初日で快晴の中、IS学園一年生全員はバスを使って今日泊まる旅館へと向かっていた。
前日は姉さん、簪さん、本音の水着を選びにデパートにいったが……まあ、いつも通り一夏がトラブルを起こしやがったが俺達は無視し買い物を続けた。関わると簪さんが怖いから関わらん
「どうでも良いんだが本音。いつまで俺に引っ付いてるんだ? 俺は抱き枕じゃないんだが」
「だってヤトーとこうするの久しぶりだしー」
「普段学校で俺に引っ付いてるだろうが」
言うまでもないと思うが、バスで俺の隣の窓側の席に座っているのは本音である。バスに乗って席に座った直後から俺に寄り添うかのようにずっと左腕を抱き締めながら引っ付いている。本当なら姉さんなのだろうが先にとってしまった。それと簪さんは別のバスにいる
「ヤトーと気持ちいいんだよ〜」
いろいろと誤解されそう……
『ヤマト君……布仏さんと付き合ってるの?』
『四組の更識さんともいつも一緒にいるからつきあってるのかなぁ?』
そんな声が聞こえてくるが
「いっとくが本音とは元ルームメイトで友達で簪さんとは専用機の調整を手伝ってるだけだからな?」
『なんでつきあわないのか不思議』とか『どっちかと付き合えばいいのに』とか聞こえた。あと姉さんが『僕も…ヤマトと……』とかそんなこと言っていたな。
あっ俺を膝枕にして本音が寝てしまった。
「そろそろ目的地に着く。全員ちゃんと席に座れ………あとヤマト、布仏を起こしておけ」
千冬さんの言葉で全員が一斉に従う。けど俺に言った時には妙に鬱陶しそうな感じで言ったのは俺の気のせいだろうか?
取り敢えず俺は本音を起こしていると、バスは目的地である旅館前に到着した。そして四台のバスからIS学園一年生が出て整列する。
「それでは、ここが今日から三日間お世話になる花月壮だ。全員、従業員の仕事を増やさないように注意しろ」
『よろしくおねがいしまーす』
千冬さんの言葉の後に全員で挨拶をすると、着物姿の女将さんが俺達に丁寧にお辞儀をした。
「はい、こちらこそ。今年の一年生も元気があってよろしいですね」
今年のって事はIS学園は毎年夏の臨海学校には此処に来ていると言う事か。
女将さんに挨拶し俺達男二人を残し女将さんに説明を受けながら旅館に入っていった。
俺達は千冬さんに連れられて3日間泊まる部屋に来たのだが部屋のドアに『職員』と書いてあった。
千冬さん曰く『二人部屋にすると就寝時間を守らず部屋に女の子が集まる』から千冬さんと同室になった。
「さて、今日は一日
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