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ソードアート・オンライン〜狩人と黒の剣士〜
現実での出逢い
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……です」
「あ、ええと、結城、明日奈と言います」
答えながら申請用紙を滑らせるように差し出す。看護師は用紙を受け取ると目を落とし、それから同僚に渡す。
「何か身分証を拝見できますか?」
「えっ、あ、はい」
俺と明日奈は慌てて財布を取り出して学生証を提示すると、看護師は見比べた後軽く頷いてお待ちくださいと言って傍らの受話器を取り上げた。
まぁ、こっから長いので略させてもらう。行くぞ?

<キングクリムゾンッ!>

ああら、キングクリムゾン楽だわ。
今、倉橋と言う医師の説明を受けながら、ユウキの居る部屋に居た。
簡潔に言うと、この世界のユウキもAIDSに掛かっており、複数の病気もある。異世界に居たユウキとは違い、重症だ。
明日奈がガラスに手を押し当てると、声がした。
『泣かないで、アスナ』
その声は、紛れもなくユウキの声だった。
「ユウキ!」
『あれ?ダークも居るんだ。二人共、向こうと変わらないね』
「ユウキ……」
お前も変わらないと言おうとしたが、それを飲み込んだ。それは俺が異世界で見たユウキで在り、ここのユウキでは無いから。
『先生、二人に隣の部屋を使わせてあげてください』
ユウキがそう言うと、倉橋はやや厳しい顔をしていたが、すぐに頷く。
「良いでしょう。ーーーあのドアの奥に、私が何時も面談で使っているフルダイブ用シートとアミュスフィアが在ります。鍵は中から掛けられますが二十分程にしておいてください」
「「は……はい」」
頷き返すと、すぐにユウキの声がする。
『アプリ起動ランチャーにALOも入ってるから、ログインしたら、ボク達が初めて会った場所に来て』
「おう」
「うん……解った。待ってて、すぐ行くから」
俺達はそう言うと、すぐにドアの奥に行った。
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