DAO:ゾーネンリヒト・レギオン〜神々の狂宴〜
第二十五話
[4/4]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
なように。
秋也に笑里が必要なように。
陰斗には刹那が必要で――――もしかしたら、あのそうという人も、必要だったのかもしれない。
『ルゥォオオオオオオオオ――――――――……ン』
犯した罪に咽び泣く。
自分は孤独と狂い泣く。
そんな彼を、待っている人たちがいることを、示す為に――――
――――どうすれば、この状況を打破できる――――!?
セモンは回避に徹しつつも、必死に頭を働かせて考える。ハザードや刹那のように天才的なひらめきや策略を思いつけるとは思えないが、自分なりの策なら練れる筈だ。
どうにかして、せめてあの圧倒的な防御力にだけでも対処をしなければならない。攻撃は回避すればいいが、こちらの攻撃が効かない状況では向こうの攻撃を回避できてもどうしようにもない。
シャノンの時点で既に圧倒的、と言っていい心意力を誇っていたのだ。それが本来の姿に戻って強化されたいま、その心意の強さは如何ほどのものになるのか――――
――――いやまて。
――――『シャノン』を『強化した』……?
それは。
つまり。
彼の、内面の弱さまで、そのまま再現してしまった、と言うことなのではないか……? むしろ、強化されている可能性すら――――
その瞬間。
セモンの脳内に、ある一つの作戦が閃いた。
――――だが……許される物なのか!?
親友を、陥れ、貶めるような行為だ。とうてい許される、とは言い難い。
だか。
――――これしか、ない、のか。
それは事実として、セモンの中にあった。
結果として、親友を傷つけることになっても。
彼を失うわけにはいかないのだ。命さえあれば――――
「何だって、取り戻せるんだから」
故に決意する。
全力で《自我の太陽》を――――シャノンを、無力化することを。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ