暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 〜Hero of the sorrow〜
究極の闇
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方もない安心感と脱力感がやってきた。

そこへ、一組の男女が入ってきた。

「あ、良かった。目を覚ましたんですね」

そう言って、女の人がこちらに温かい飲み物をくれた。

「ありがとうございます」

お礼を言って、飲み物を飲む。

「あの・・・なんで」

なあに、と女の人がこちらを振り向く。

「なんで、僕を助けてくれたんですか?」

僕の中の疑問。それをぶつけた。

「何でって・・・。プレイヤーは助け合いでしょ」

「・・・そういう・・・ものですか」

うん、そうだよ。女性の一言に理解ができなかった。

僕は、生まれてこの方、家族以外に助けてもらった記憶がない。

だから、女の人の行動の理由が分からなかった。

「なぁ、君は・・・」

男の人が口を開く。

「君は・・・何者なんだ?名前は?」

「僕ですか?僕はユキ。クズですよ。どこにでもいる、ね」

「僕は・・・」

「そこからは、私が説明するわ」

カナリアがやって来た。






「私はカナリア。説明するから何でも聞いて」

「じゃあ・・・あなたたちは、何者なんだ?特にユキだ。アバターが血を吐くわけないからな」

「彼は、普通の人間よ。この世界に適応しているだけで。アバターのように、仮想の肉体ではないけどね」

「・・・!!本当の体だっていうのか!?」

キリトは驚いた。

「ええ、そうよ」

「どうやって・・・ダイブしたんだ?」

キリト、いや、アバターが聞いたら、全員聞くであろう疑問。

「それは・・・私がやったという以外、いえないわ」

「じゃあ・・・ユキは・・・。あの剣はなんだ?ベルトから出現した、あの剣。そしてペガサスフォームとはなんだ?」

「あの剣は、聖剣シャイニングカリバー。この世で最も固く、最も切れ味がある剣。ぺガサスフォームは、緑のクウガ。五感が数千倍に近くなる。ひどく言うと、人間ではなくなる。凄まじい五感を持つ、怪物になっていたのよ」

そんな、とアスナが悲痛な声を上げた。怪物になる。人ではなくなる。それは一体どんな恐怖だろうか。

「そんな・・・そんな危険な力をなぜ!彼に与えたんだ!!」

キリトが叫び、カナリアがすくみ、それは・・・と言う。

「いいんですよ。キリトさん」

ユキが止めた。キリトがこちらを向く。

「君はそれでいいのか・・・?命を捨てているのと同じなんだぞ」

「いいですよ?別に」

だってクズだから。僕はクズだから。どうしようもない、存在だから。だから―――――――――――――――。

「人柱になって死んだっていいんです」

「・・・な・・・で?」

え?ユキは、アスナが何を言
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