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ソードアート・オンライン 〜Hero of the sorrow〜
究極の闇
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背負う。見慣れない人の内の一人、少年の目が開いた。
「・・・うっ・・・ツ!!」
少年は立ち上がると、腰につけたベルトを撫でた。
「変・・・身ッ!!」
少年のベルトからS字のようなものが出現し、変形して双刀の様な形となる。
「なッ!!」
俺はすぐさまエリュシデータを実体化させ、男に向けた。
「その
女
(
ひと
)
を放せ・・・っ!」
鬼気迫る表情の男の放つ殺気に圧倒される。そこに光を纏った小鳥が出現した。
「待って、ユキ!彼らはアバターよ!」
「あ・・・カナリ・・ア」
ごめん。少年は小鳥に呟いてから、血を吐いて倒れた。
「ユキ!」
小鳥が少年のそばに駆け寄り、ベルトを見た。
「・・・!!あなた、ペガサスフォームを一日中使っていたの!?しかも、シャイニングカリバーまで使って・・・!」
ペガサスフォーム?シャイニングカリバー?いったい何を言っているのだろう。そして、
「血を吐いた?」
武器を使っていたから、アバターだ。しかしデータ上の存在が、血など吐くか?
「アスナ・・・この人も連れて行く」
アスナとなんとか三人を担ぐと、家まで連れ帰った。
目を開けると、よくわからない場所だった。起き上がろうとすると、全身が傷んだ。
「・・・っ」
とてつもない疲労感。ペガサスフォームを一日中使ったからだろう。
ペガサスフォーム。緑のクウガ。空中を浮遊し、人を殺害していたグロンギ、メ・バヂス・バを相手にしたときに解放された射撃形態だ。
ペガサス、緑の力は感覚に特化した形態で、視力・聴力といった五感が極限まで研ぎ澄まされ、情報収集に優れている。
クウガ、先代クウガであるリクと2代目クウガである五代雄介は、これを射撃に用いていた。
しかし、ユキはモンスターに遭遇しないように一日中使用していた。だが、それは恐ろしい行為だった。
ペガサスフォームには、決定的な弱点がある。
他のフォームと比べ、身体能力が低いのは、能力でカバーされている。ならば、決定的な弱点とは何か。
それは変身できる時間が、わずか50秒しか変身できないという点だった。
そもそも、五感をどうやって研ぎ澄ませるかというと、ベルトにある霊石・アマダムから発せられる全身の神経を、極限の緊張状態に陥らせることで能力を発揮する。
それ故に体力の消耗が速く、50秒たつと白のクウガであるグローイングフォームに戻ってしまう。
それを、一日。下手をすれば、感覚が狂って精神崩壊もあり得る。
「・・・」
僕はちらりと隣のベットを見た。そこには、昨日保護した少女とアルゴさんが寝ている。
よかった、無事だったんだ。途
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