誰かが覆さない限り、世の中のものは覆らない
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「初代、二代目、あんたらの木の葉の意志を継いだ三代目がボロボロになりながら戦ってるんだぞ
木の葉を崩そうと企んでる奴に、あんたらが築いた木の葉を潰されそうになってるのに!
それで良いのか!?
あんたらの意志ってのは、術なんかで抑えつけられちまうものなのか!?
そんなんじゃないだろう!?」
身動き一つとらない二代目
馬鹿な事をしているとでも言いたげな大蛇丸
馬鹿か、やらないよりよっぽどいいさ
「・・・」
少しは反応ぐらい見せやがれってんだ
「諦めんのか、術だから仕方ないって諦めるのか?
お前それで良いのか、三代目が必死に止めようとしてるんだぞ
なんでお前が戦わないんだよ
抵抗ぐらいしろよ、邪魔されてるんだったらそれを殴ってでも壊しちまえ!
あきらめんな!
男が魂込めた拳には、不可能なんかねェ!」
道は作った、扉ぐらい自分で開けろ!
瞬間、血が顔に掛かった
オレの血じゃない
そう思って飛び散った血を触る
これは、三代目の、血
オレの眼の前で右腕を切られた、三代目の血がオレに掛かった
「ぐぅ・・・!
・・・この木の葉の里には毎年多くの忍びが生まれ育ち、
生き、戦い、里を守るため、そして大切なものを守るために死んでいく・・・」
慌てて切り落とされた右腕を拾いあげる
オレをかばったままの三代目は動かず、ただ呟いた
「そんな里の者たちは例え血のつながりがなくとも・・・
ワシにとって大切な・・・大切な家族・・・
たとえワシが殺されたとしても、その家族が遺志を受け継ぎ、新たな火影が木の葉を守る!
意志を託すに足りる者は・・・今や大勢育ちましたぞ、二代目様・・・!」
「・・・サル・・・」
水遁の攻撃が、止んだ
「コン!」
言われずとも
「狐火・大文字!」
大の字が二代目を覆い尽くし、燃えていく
「すまぬ、猿飛よ・・・世話をかけたな・・・」
燃え尽きた後、遺されるのは寄り代となった音の下忍・・・
捨て駒として、死んでいった忍
・・・
やっぱり、オレは木の葉で生きたい
捨て駒にされたくない
増血丸を三代目に渡しながらそう思った
まだ大蛇丸がいる
気を引き締めて小刀を構える
自来也と大蛇丸の戦いは、もはや只の殴り合い
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