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リリカルアドベンチャーGT〜奇跡と優しさの軌跡〜
第七話 和解の一歩
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いから…」
はやて「そっか…でもお母さんがいるんやろ?家族がいるのは少し羨ましいけど、今の私には賢兄やワームモンがいるから寂しくあらへん…フェイトちゃんもそうやろ?」
フェイト「そうだね…大輔達がいるから、もう…寂しくない」































賢「弁解はしません。今まですみませんでした」
今までの事情を言って、頭を下げる賢。
許されるとは思っていない。
だが……。
大輔「もういいさ、謝ってさえくれれば。それに前に助けられたし。でもいつか、元の世界に帰ったら皆にも謝って欲しい。」
賢「…分かった。でも謝って許されるんだろうか……?」
大輔「すぐには無理だろうけど…“いつか”ってこともあるだろ?」
賢「…元の世界に戻ったら……本宮君の仲間にも謝るよ」
大輔「ああ…ところで、その女のこと、お前何か知ってんのか?」
賢「僕にも……分からない……けど、あいつが近づくとダークタワーは昔の機能を取り戻してしまう……」
そして……塔からはデジモンを作り出す事も出来る……。
厄介な女。
大輔「そうか…俺達の戦いはまだまだ続くんだな……」
賢「君達が戦う必要はない。これは僕の責任だ。僕がカタをつけたい…」
大輔「いや、お前一人にさせるつもりはねえ。必死に罪を償おうとしているお前に全て押し付けるようなことはしたくない」
そう言うと大輔は手を伸ばした。
大輔「元の世界に無事に戻れたら…あいつらの反応次第だけど…俺がお前に力を貸してやるよ」
賢「………どうして」
大輔「え?」
大輔が聞こえなかったので聞き返す。
賢「どうして……君は……僕を信用してくれてるんだ……僕は……あんなにも酷い事をしてしまったのに……」
どんな事を言われようと言い返す資格すら無い自分に……。
何故彼は味方になってくれるのだろう?
大輔「聞こえたんだ」
賢「え?」
大輔「変な奴と思うかもしれないけど、俺…お前の優しさの紋章から声が聞こえたんだ。上手く説明は出来ないんだけどな。その声を聞いたら、胸のところが暖かくなってさ。お前が悪い奴じゃないって気づけたんだよ」
賢「………」
大輔「気にする必要なんかねえぞ。お前に力を貸したいと思うのは、俺がこうしたいと思ったからだ。こうしたい。だからそれをする。そんだけだ」
賢「…こうしたいから…それをする……」
大輔「そうだ。俺達…いや、微妙なとこだから…今日から俺とお前は友達だ。」
賢「友達…」
大輔「まずは仲間になる前に友達から始めようぜ」
賢「…本宮君…」
大輔「ん?」
賢「あり…が、とう…」
大輔「…いいってことよ」
二人は握手を交わして彼女達が待つ場所に向かう。






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