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舞台は急転
第四章
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だった。
「そこで仕掛けるから」
「登校時間なの」
「私も西園寺君も通っている電車の線は一緒じゃない」
「そういえばそうだったわね」
「じゃあそこでなのね、今度は」
「そうよ。今度はもっと大胆にいくから」
 もうかなりにこにことしての言葉になっていた。
「楽しみよね」
「ってあんたねえ」
「今の顔、凄いわよ」
 皆有美の顔を見て言うのであった。
「にこにことして。そんなに楽しいの?」
「今のこれが」
「楽しいって言ったら楽しいわ」 
 それは言うが何故かここで顔を赤らめさせる有美であった。
「私だって。やっぱり」
「やっぱり!?」
「何かあるの?」
「あっ、何でもないわ」
 ここから先は咄嗟に消してしまった。
「何でもないから。気にしないで」
「そうなの」
「とにかくよ。次は登校時間」
 真面目な顔になって皆に告げた。
「そこでまたやるから」
「今度で第四段階よね」
「そうね」
 クラスメイトの一人の言葉に応えて頷いた。

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