暁 〜小説投稿サイト〜
インフィニット・ストラトス ―蒼炎の大鴉―
アメリカ軍特務部隊襲撃
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うとのことだった。それを聞いて俺は安心した。

ただ、楯無さんはまだ目を覚まさない。

慶助さんの話通りならそろそろ目を覚ましてもおかしくないのだが…。

思ったより出血の消耗が激しかったのだろうか?

簪も心配している。だから…目を覚ませよ、義姉さん。

「……んっ…ここは…?」

楯無さんが目を開け、起き上がった。

「っ!」

「あれ…和也くん…?」

俺は無意識の内に楯無さんに抱きついた。

「ちょっと、和也くん!?行きなり何!?」

「よかった…。無事で…よかった」

俺は涙を流していた。

「大丈夫よ、おねえさんはこの程度じゃ死なないから」

やさしく頭を撫でてくれる楯無さん。

そうか…。俺は家族を失う恐怖感から泣いたんだな…。また、母さんみたいに家族を失うことへの恐れから……。

―――――――――――――――――――――

Side楯無

和也くんの泣いている姿なんて初めて見た。いつも冷静沈着で強い責任感の彼もやっぱり人の子のようね。

そんな和也くんの目は明らかに家族に向けられるものだった。そういえば和也くんは小学生の時にお母さんを亡くしているんだったっけ…。

恐かったんだろうなぁ。また家族を失うんじゃないかって…。

でも私は和也くんを異性として見てしまっている…。

簪ちゃんの彼氏の和也くんに……。

私は…どうすればいいの?
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