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インフィニット・ストラトス ―蒼炎の大鴉―
アメリカ軍特務部隊襲撃
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篠ノ之束クラスの天才なら不可能ではないし、例えばシステムの設計に関わっていた人間なら弱点も知っているはずだ」

そう答えた。彼女の名前が出て篠ノ之の表情が曇る。

「もっとも、今回は篠ノ之束ではないだろうけどね」

兼次が言う。

「どういうことだ、兼次」

「何者かの気配が近付いてる。それもこれは2個小隊ほどの数だ。篠ノ之束なら単独で動くはず」

「黒鉄、こいつは何を言っているんだ?」

流石の織斑先生も戸惑っている。

「兼次は、そういう認識能力が他の人間とは比べ物にならないほど高いんですよ。気配を感じるとかそういう次元のことではなく、ある程度なら他人の思考さえ読めるほどに」

あえてニュータイプという単語は伏せておく。

「ある意味、兼次は進化した人類なのかもしれない」

それだけ言って終わりにする。

「……で、坂上の言っていることは確かなんだな?」

「それは信用してください」

「わかった。では坂上の言った2個小隊がいることを前提に話を進めよう」

2個小隊か…。何者だろうか…。ファントムタスクか?それとも別の勢力か?

「では話を戻しますが、これから篠ノ之さん、オルコットさん、凰さん、デュノアさん、ボーデヴィッヒさんはアクセスルームへ移動、そこでISコアネットワーク経由で電脳ダイブをしていただきます。更識簪さんは皆さんのバックアップをお願いします」

「そして楯無、黒鉄、坂上は先ほどの2個中隊規模の敵対勢力を迎撃してもらう」

やはり迎撃戦か。防衛目標がいるとは厄介だな。

「「「「「「…………………」」」」」」

「あれ?どうしたんですか、皆さん」

「「「「「「で、電脳ダイブ!?」」」」」」

「はい。理論上可能なのはわかっていますよね?ISの操縦者保護神経バイパスから電脳世界へと仮想可視化して侵入ができる…あれは理論上ではないのです。実際のところ、アラスカ条約で規制されていますが、現地点では特例に該当するケース4があるため、許可されます」

「そ、そういうことを聞いているんじゃなくて!」

「そうですわ!電脳ダイブというのは、もしかして、あの…」

「個人の意識をISの同調機能とナノマシンの信号伝達によって、電脳世界へと進入させる―」

「それ自体に危険性はない。しかし、まずメリットがないはずだ。どんなコンピューターであれ、ISの電脳ダイブを行うよりもソフトかハードか、あるいはその両方をいじった方が早い」

次々と言いたいことを言う織斑ハーレムの面々。

「しかも…電脳ダイブ中は、操縦者が無防備…。何かあったら、困るかと…」

簪も続く。

「それに、1ヶ所に専用機持ちを集めるというのは、やはり危険ではないでしょうか」

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