暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
EpisodeV:
Usus, magnus vitae magister, multa docet
Epico1イリシアの耳に説教
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、わたし達はすずかの家に来ていて、テラスでのんびり紅茶とクッキーに舌鼓を打ってる。そんな中、「おー、よしよし」ルシルと、「わはっ、くすぐってぇって!」ヴィータ、それに「舌ざらざらしてるぅー?」アリシアが、猫じゃらしのおもちゃを持って、すずかの家で飼われてる10匹以上の猫と戯れてる。

「ルシル君って猫が好きだったんだね♪」

「ルシルと出会ってから今日まで、アイツがすずかん家には来たことなかったから気付かなかったわね」

「そう言えば、ルシル君、私の家に来るのって初めてだっけ・・・?」

幸せそうに猫たちと戯れるルシルは、基本的にはやての家か本局かスーパーの三択にしか居ないし、行こうとしない。それもこれも本局での研修の忙しさから。ルシルはわたし達の知らないところで色々とやってるみたい。
以前、本局の廊下を歩いてる時、ルシルが内務調査部の調査官(エリート)と歩いてるのを見かけた。あとに調査部・査察課に所属してるロッサに、ルシルが調査部のどっかへ研修してるのかどうかを訊いてみたら・・・

――イリスの頼みでも、それだけは話せないよ。知っているだろ? 調査部の査察課・監察課・監査課に所属する局員は口の堅さが重要になってくるんだ――

そうは言ったけど、ロッサはやっぱ優しい。遠回しにルシルが調査部に出入りしてるってことを伝えてくれた。しかも、査察課だけじゃなくて他の分課にも研修に出向いてるってことも伝えてくれた。
査察官・監察官・監査官、3つの資格を持つことで得られる調査官っていう肩書は、執務官以上の超難関試験をパスしないと得られない。そんな調査官になるための研修に行ってるなんて、ルシルの体が壊れないかホントに心配だよ。

「あー、堪能したぁ♪」

「ルシル君、ホンマに猫が好きなんやなぁ」

「猫こそ至高の動物だと俺は思っている。気分屋だが、それに勝る可愛らしさがある!」

わたしの心配をよそにグッと握り拳を作って力説するルシルに、わたしもなのは達も呆けちゃった。椅子に腰かけてティーカップに口を付けたルシルに「じゃあ、あんたは犬とかダメなわけ?」って、犬を数頭飼ってるアリサからの問い。

「犬は犬で良い。だが、どちらと言えば猫派だな。犬には少し嫌な思い出が・・・」

「フェンリルさんのこともあるんかな・・・?」

仔猫と戯れるヴィータを携帯電話のカメラでピロリン♪と撮影しながらはやてがそんなことを言うと、「アイツも含めて、かな」ルシルがそう返した。フェンリル。どこか懐かしい響きのある名前だけど、そこまで感情の揺らぎは生まれなかった。

「フェンリルさんって・・・?」

「ルシル君の使い魔やよ、なのはちゃん。ザフィーラやアルフと同じで狼の」

「アルフと同じように主ベッタリの娘でさ。実力は申し分ない
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