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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
EpisodeV:
Usus, magnus vitae magister, multa docet
Epico1イリシアの耳に説教
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直な感想を送ると、ルシルは「ほっとけ(涙)!!」ガクッと四つん這いに崩れ落ちた。それに倣うかのように「きゃんっ?」わたし達も床に落下。ルシルのせめてもの優しさか、頭からじゃなくてお尻からだった。でも「お尻痛ぁぁぁ〜〜〜!」いんだけど。
「俺の、男としての尊厳を軽んじる君らの、その耳にどれだけ説教をかましても意味がないことを今さらに理解したよ。・・・我が手に携えしは確かなる幻想」
幽鬼のようにふらりと立ち上ったルシルが詠唱。それは複製した魔法の発動・武器の具現を行う際の呪文。ルシルがフィンガースナップ――指パッチンをする仕草を取った。
「目には目を、歯には歯を。変身には変身を。ディゾルディネ・カンビャメント」
ルシルが指をパチンと鳴らすと、「わっ?」わたしの体を覆う煙。この魔法は、対象の衣服を強制的に別物へ変えるっていうアノ・・・。煙はすぐに消えて、どんな服に変身させられたのかと思って自分の格好を見てみれば・・・
「「???」」
「シャルちゃん、アリシアちゃん、とても可愛いです♪」
ファリンからの感想は上々。ノエルさんはなんか微妙そう。その微妙さの正体を、アリシアの格好を見ることで理解した。
「「なにこれぇぇーーーー!!」」
豚だった。デフォルメされた豚の全体着ぐるみ。楕円形の胴体にちょことんと出た手足と耳と、くるっと曲がった尻尾。顔だけを豚の鼻の下に開いた穴から出す形。さらに歩く度に、ブヒブヒ、って足音と、どういう仕組なのか、豚、って文字が実体化しては消えてく。
「なんたる・・・なんたる屈辱!」
「わたし太ってないよ!? シャルはどうか知んないけど!」
「うおーい! わたしだって太ってねぇよ!?」
見よ、このスラリとした綺麗な・・・豚の格好を・・・。今度はわたしとアリシアの2人でガクッと四つん這いに崩れ落ちた。しかも気が付けばルシルはわたしが着てたはずの男子用制服に着替えてるし。
「今日1日、その格好な」
「「いやぁぁぁぁーーーーー!!」」
本当にその日1日、こんな女の子にとって最大級の屈辱な格好で過ごすことになった。だって脱げないようになってるんだもん。ひどいよ・・・。この悲しみをなのは達に向けたんだけど・・・
「まぁしょうがないよね・・・。引き際を間違えちゃったんだから・・・」
「だから想像だけにしておけば良いって言ったのに・・・」
「庇いきれへん言うたよ? わたし」
「生きて逢えただけで儲けものだと思う」
「ま、自業自得よね」
「「うわぁぁぁーーーーん!!(泣)」」
わはーい、見捨てられた〜orz
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