暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
EpisodeV:
Usus, magnus vitae magister, multa docet
Epico1イリシアの耳に説教
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抓り合ってると、「ああもう! 判りました! 着ればいいんでしょう!」ルシルが折れたことが判って抓り合戦を中断。

「ありがとうございますー♪」

「ここだけですからね。はぁ。女装の呪いはいつになったら解けるんだろうなぁ〜・・・」

ぶつくさ言いながら着替えを始めた。とは言っても今着てる服を脱ぐことなくわたしの制服を上から重ね着するだけなんだけど。だけどそれで十分。ファリンが、上着の内に挟まってるルシルの長髪を出したかと思えば、ヘアゴムを外して「櫛、櫛♪」鏡台の上に置いてある櫛を手に取って、サラサラ流れる髪のブラッシングを始めた。

『やっぱりルシルって女の子だよね〜』

『ユーノやクロノにもやってみたくなったんだけど』

ふと、そう思い至ったわたし。ユーノもなかなかに可愛い顔してるし、クロノも14歳の割にまだ童顔だから女装してもおかしくないと思う。アリシアも『それいいね! クロノにはやってみたい!』話にノッてきてくれた。クロノが寝てる間にもやってしまおうか。ユーノも、なのはを刺客として送り込めば・・・ふふふ。

「ファリン。すずかお嬢様たちを放ってあなたは一体なにをし――っ!?」

ここにノエルさん降臨。そして女子の制服を着てるルシルと、そんなルシルの髪をブラッシングしながら三つ編みやツインテール、サイドアップ、サイドポニーって色々な髪型にセットしてる妹のファリンを見て絶句するノエルさん。この間、わたしは携帯電話で写真撮りまくり。

「ふぁ、ファリン!!」

「あぅー、ごめんなさーい、おねーさまーーーー!!」

「申し訳ありません、ルシリオン様! 妹がとんだご無礼を!」

「いいんです、本当に。ファリンさんは悪くありません。悪いのは・・・」

――闇よ誘え(コード)汝の宵手(カムエル)――

「「へ・・・? きゃあ!?」」

いきなり両足首を何かに掴まれたかと思えば思いっきり引っ張られて、気が付けば室内で逆さまの宙吊り状態に。わたし達をベッド下から引っ張り出したのは、影で出来た複数の触手――カムエルだってことがここで判った。わたしは男子の制服だから良いけど、「スカートが捲れるぅ!」アリシアはスカートが捲れることで、ルシルにショーツが見えないように必死に押さえてる。

「シャル様、アリシア様!?」

「えっ、いつから居たんですか!?」

驚くノエルさんとファリン。そして「よう。俺の制服を着て、さらにはファリンさんの部屋で何をしている? ん?」青筋を浮かべて仁王立ちしてるルシルから猛烈な怒りの視線が突き刺さってくる。

「ルシル。ストレートにカチューシャ、超似合ってる?」

「制服もすごく似合ってて可愛いよ?」

女子の制服に、すずかのようなヘアスタイルになってるルシルに率
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