YES!ウサギが呼びました!
第十一話 「元仲間のカミングアウト」
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黒ウサギはすぐに走っていた、残った三人の視線はレティシアに注がれている。
「へぇ〜確かに前評判通りの美人・・・・・・いや、美少女だな、目の保養になる」
意外にも真剣な回答にレティシアは心底楽しそうに哄笑で返す。
「ふふ、なるほど君も黒ウサギの新たな仲間か、しかし鑑賞するなら黒ウサギも負けてないと思うのだが」
「あれは愛玩動物なんだから鑑賞するより弄ってこそだろ」
「ふむ、否定はしない」
「否定してください!!」
はやくも意気投合した十六夜とレティシアそれに戻ってきた黒ウサギが怒る
それを見る古城と雪菜は何とも言えない顔をする。
「そ、それで今日はどのようなご用件でしょうか?」
「要件というほどのものじゃない・・・・・・『新生コミュニティ』がどの程度の力を持っているのか、それを見に来たんだ。ジンに会いたくないというのは合わせる顔がないからだよ。試す事でお前達の仲間が傷ついた可能性があったからな、顔を合わせづらいんだ」
「まぁ〜実際は誰も怪我一つなく無事だったんだがな」
「そうですね」
「ああ、それは嬉しい誤算だった」
「話がそれてないか?」
「ああ、すまない、試そうと思いたったのは噂で黒ウサギ達が『ノーネーム』としてコミュニティの再建を掲げたと聞いたからだ、なんと愚かな真似を・・・・・・と憤ってもいた。それがどれだけの茨の道なのか、お前が分かっていないとは思えなかったからな・・・・・・」
「・・・・・・」
「そうしてコミュニティを解散させるよう説得する為に、ようやくお前達と接触するチャンスを得た時・・・・・・看過できぬ話を耳にした。神格級のギフト保持者を複数人、黒ウサギの同士としてコミュニティに参加したとな」
「それわ・・・・・・」
「だから私は試したのだ。異世界から呼び出してまで招いたギフト保持者・・・・・・彼らがコミュニティを救えるだけの力を秘めているのかどうかをな・・・・・・」
「それで?結果は?」
「・・・・・・ゲームに参加した二人の少女はまだまだ青い果実で判断しかねるが、ガルドでは当て馬にさえならなかった事から潜在能力はかなりモノだらう、そして残りの方々は私が試そうとするのもおこがましい程、高位の御方だったのだからな」
「ちょっと待ってくれ、その『高位の御方』って何だ?」
レティシアは困ったように苦笑いを浮かべたが、そこで十六夜から質問が飛び、その質問に黒ウサギが答えた。
「十六夜さん、レティシア様はかつて『箱庭の騎士』と歌われたお方です、そんなお方が言う『高位の御方』ともなると・・・・・・吸血鬼の王族である『長老』か王である『真祖』しかありえません」
「へぇ・・・・・・そんなのもいるのか・・・・・
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