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扉の向こうの物語 
6つの出会い

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炎を灯す少年と炎精王

「アカネ、やるぞ!」

誰かが意図したわけではない。
しかし彼らは出会うべくして出会った。
ただそれだけのことだった。

「おう!!」

そして同時刻、この世界のあちこちで精霊王が目覚めていた。

「君は..」 「あなたを守るために」
「え?だれ?」 「風に呼ばれたアル♪」
「ここは一体?あなたは誰?」「やっと会えたね」
「あなたは...久しぶりね」「そうね、久しぶり」
「お前が精霊ってやつか」 「そうだ、こぞう」


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「さてと、何者なんだイフリートって?ごっつい化け物ってイメージだけど」
「ほぉ、私が化け物と?」
「め、め、滅相もございません」

イフリートの力を借り炎竜レーヴァティンを倒したアカネは洞窟から無事脱出し、街道を歩いていた。

「私は炎の精霊王イフリート、六精霊王の一人さ」
「六精霊王ってことはほかにも?」
「あぁ、私が目覚めたというということは他の5人もそれぞれの主を見つけ、目覚めているだろう。」
「へー、あと5人もいるのか...ともかくこれからどうしようか」

イフリートに助けてもらったはいいがこんな世界に迷い込んでしまった以上
帰る方法を探さないといけない。
あいにく彼女はその辺に関しては詳しくないらしい。

「一応、精霊王たちはお互いが近くにいると少し気配を感じ取ることができる、統合世界〈ユナイティリア〉の中心街に行けば自然とほかの精霊王も集まってくるだろう」
「その精霊王の主とかが悪い奴とかだったりはしないかな?」
「大丈夫だ、あいつらは善悪の判断ぐらいつく、心配はいらない」

少し不安が残るがイフリートが言うなら大丈夫なんだろう。
洞窟があった山からしばらく下ってきたけど、やっと平原が見えてきたほどで町が見える気配はない。一面の緑と小高い丘が見渡せる下り道で二人は休むことにした。
 
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