人間関係の面倒くささ
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するわ」
「そうしてくれ」
「だが俺は聞く。
鳴滝、どんな人?」
おっと比企谷くん。
なかなか突っ込んでくるねぇ。
「家庭的で料理は俺並みかそれ以上。
親切で清楚で口煩くなくて…あと美人だと良い」
「理想高すぎだろ…」
「まぁ理想と現実は大分違うって遥か昔から分かりきっている。
だが理想を持つだけならただだからな」
「まぁそうだが」
まぁそんな女性は殆どいない。
いたら逆にビビる。
「と、兎に角。こう言うのたまにあるからさ。
もう気にしないようにするよ」
"コンコン" "ガララッ"
由比ヶ浜が言い終わった直後に扉がノックされ、一人の男子生徒が入ってきた。
「………まるでタイミングを読んだかの登場だなクソッタレ」
入ってきたのは葉山隼人。
俺が小声だったのか、聞こえていなかったようでマイペースに接近してくる。
「奉仕部ってここで良いんだよね?」
「えぇ…ハハハ…」
葉山のスマイルに釣られるように笑う比企谷。
恥じることはない。
ソイツと話すやつの大半が釣られて笑うのだ。
忌々しいことこの上ない。
「平塚先生から悩みを相談するならここだって教えてもらったんだけど、
いやー、中々部活を抜けられなくって…」
「あーもうウザイカスいキツイ臭い。
さっさと用件言って消えてなくなれ」
「…悪かったよ。
えっと…これなんだけどさ…」
そう言って携帯を取り出し、由比ヶ浜に見せる葉山。
「あ…変なメール……」
俺達を代表するかのように、雪ノ下がそのメールを読み上げる。
「『戸部は稲毛のヤンキー。西高でヤンキー狩り』
『大和は3股。最低の屑野郎』
『大岡はラフプレーで相手選手のエース潰し』
チェーンメールね」
「これが出回ってからクラスの雰囲気が悪くってさ。
それに友達の事を悪く書かれていれば腹も立つし…あぁ、でも犯人探しがしたいんじゃないんだ。
丸く納める方法を知りたい。頼めるかな?」
言い終わるが早いか、ニッコリ笑う葉山。
「腹が立つとか言った側からニコニコ笑ってんじゃねえぞ」
「でた…必殺技、ザ・ゾーン…」
ザ・ゾーン?
小声で言ったその言葉は比企谷から発せられた。
聞こえたのは俺だけの様で、葉山は俺の言葉に顔をしかめている。
「(比企谷、ザ・ゾーンって何だ?」
「(説明しよう。
ザ・ゾーンとは、真にリアルが充実した者のみが持ちうる固有スキルで、
その最大の特徴は場を整えることにある。
彼らはリアルが充実しているために見下されがちな者にも優しい、
カリスマ性を有する良い人が持つ独特の空気間なんだ」
「(成る程、だが比企谷。
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