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FAIRY TAIL   ある神使い達の伝説
第九話***お祭り騒ぎ
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X791年 フィオーレ地方 オシバナ

「……というわけで、親玉、死んでしまったんです」
「……そうですか、そのマントの魔導士は……」
「はい、恐らく操作系統の魔法を使うと。森バルカンの親玉を操るには、それなりに魔力は必要だと思うので、魔力も高いと思います」
「そうですか。此方(こちら)側で、評議院には提出します。各町にも注意が呼び掛けられると思いますし、(オシバナ)の自警団も、できる限り強化はします」
「はい、宜しくお願いします」

クウヤはフィーネと別れ、オシバナ町長に仕事の報告をしていた。
さて、終わったし帰るか、と考えていると、

「それにしても、妖精(フェアリー)尻尾(テイル)が依頼を達成してくれるとは。
絶対無理だろう、一応依頼はこなそうとするものの、すぐに諦めて戻るだろう、森バルカンにやられて……と、思っていたんですけど」
「え」

ちょっと待て、今、聞き捨てならない事聞いた気がする、とクウヤは振り向く

「いや、クウヤ君のような少年でも、こんな力があるんですね、なら、他の魔導士(ひと)はもっと力があるんでしょうね、今年は、大魔闘演武優勝の賭け、ダメ元で妖精(フェアリー)尻尾(テイル)に投票しましょうか」
「…………」

なんか、誉められてるのに貶されてる気がする、と、クウヤは微妙な気分で別れを告げた。





電車でマグノリアに帰り、妖精(フェアリー)尻尾(テイル)の扉に手を掛ける。
基本静かなギルドなので、少しでも賑やかにしようと息を吸い込み、

「ただい……すみません、間違えました」

ドンチャン騒ぎを視界に収め、扉を閉めた。

「ちょっと待て、ちょっと待て、何が起きた?
ええと、ワカバさんやロメオの姿は見えたし、何か、鉄食べてる人とか裸踊りのお爺さんとか居た様な……待てよ」

昔聞いた(今でもよく聞く)、行方不明の人達の特徴を思い出す。

「天狼島の人達!」

呟き、扉を開けて、

「ただいま帰りました!」

声を張り上げた。





「ええと……クウヤ・フォーグルです。皆さんが天狼島にいる間に、此処(フェアリーテイル)に加入しました。気を操る魔法を使います……」

クウヤは自己紹介をしていた。
当然、天狼組はクウヤの事をしらない。
自己紹介はしないといけなかった。

「クウヤは、強いぞ!
ジェット兄やドロイ兄には勝っちゃうし!」

ロメオが補足する。

「いえ……(たまたま)ですし、きっと手を抜いてくれたんだと」

クウヤが謙遜する後ろで、ジェットとドロイが泣きながら、<オレ達は全力だった>とジェスチャーをしてみせた。
そんなこんなで大騒ぎをしていると、

「皆さんのご帰還……愛を込めておめ
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