第一話 転機
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美しい夕日がお台場の町並みを照らす。
夕日の光を浴びながら、自宅へ向かう、ランドセルを背負った小学校高学年くらいの少年が歩いていた。
少年の名は本宮大輔。
勇気と友情の紋章をデジメンタルという形で継承し、デジモンカイザーが作り上げたキメラモンを奇跡のデジメンタルで進化したマグナモンで撃破し、一乗寺賢を正気に戻し、デジタルワールドに平和を齎した最大の功労者である。
大輔「今日も疲れたなチビモン」
今日もデジタルワールドの復興作業をした大輔達は疲れた表情を浮かべて自身の相棒に言う。
チビモン[うん、俺も疲れたよ。早くチョコ食いたい]
大輔「さっき食ったろ。俺の小遣い大丈夫かな…?」
チビモンに与えるチョコの費用を考え、頭を抱える大輔だが、ふとチビモンの視界の端で光る何かを見つけ、大輔のランドセルから飛び出すと、ゴミ捨て場に向かう。
大輔「チビモン?」
チビモン[だいしゅけ、これ何だ?]
チビモンが持ってきたのは、掌サイズの蒼い宝石である。
大輔「宝石?何でこんなとこに落ちてんだ?」
チビモン[綺麗だな〜、光ってるよ]
大輔「光を反射してるだけだって、しかし高そうな宝石だな…」
こういうのに疎い大輔でも、この宝石がそこらの宝石店では扱わないくらいの品物であることは理解出来た。
大輔「大分遅い時間だし…交番に届けるのは明日にするか…」
大輔はそう呟くとブイモンから宝石を受け取ろうとする。
大輔の手が宝石に触れた瞬間。
宝石から凄まじい光が放たれた。
大輔「何だ!!?」
突然の出来事に目を見開く大輔。
チビモン[だいしゅけ!!うわあああああ!!?]
チビモンの叫びが響くが光が収まった時には大輔とチビモンの姿はなかった。
そして大輔達の近くにいた妙な影が巻き込まれたことは誰も知らない。
そして同時刻の田町では、学校を終えた賢がパートナーと共に自宅に向かおうとしていた。
ワームモン[賢ちゃん、今日もデジタルワールドに行くの?]
賢「うん、あの女が何をする気かは分からないけれど、止めないといけない。それが僕がデジタルワールドに出来る唯一の償いだから」
ワームモン[賢ちゃん…うん、僕は賢ちゃんについていくよ]
賢「…ありがとう」
微笑みを浮かべ、自宅へ向かおうとした瞬間、足元が輝いた。
賢「!?」
ワームモン[賢ちゃん、これ!!]
足元を見遣ると、巨大な魔法陣のようなものがあり、徐々に光が強くなる。
逃げる前に魔法陣から目が眩む程の光が放出され、賢とワームモンは光に呑まれた。
光が収まった時
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