二十八話
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金髪のプレイヤーと黒髪のプレイヤーが猛スピードでこちらに向かってくる。さらに後ろを見ると赤い集団が見えそのうちの何人かが呪文を唱えているようだった
(そういや、SAOと違って呪文もあるんだったな)
俺は暢気にもそんなことを考えていた。すると俺と都市を挟むようにして石の壁がそびえたつ
「なんだ?」
「やばっ…」
俺が状況を捉えきれずにいると金髪のプレイヤーは顔を顰めた。もう一人の黒髪のプレイヤーは速度を上げ石の壁へと突っ込んでいく
「あ…キリト君!」
「キリトォ?」
金髪のプレイヤーがもう一人のプレイヤーを呼んだときあまりに聞き覚えのある名前に今度は俺が顔を歪めた。
キリトと呼ばれたプレイヤーはそのまま石の壁に切りかかり…見事に跳ね返されしりもちをついた
「無駄よ…」
「もっと早くにいってくれよ…」
「君がせっかちすぎるんだよ」
この性格に俺はキリトだと確信する
「なにやってんだキリト…」
俺が呼びかけるとキリトがようやく俺に気づき驚く
「ジン!?って名前だけでなくまたその容姿でゲームを始めたのかよ!」
やはりキリトはそこに突っ込んできた
「いや、今回はランダムでこうなっちまったんだよ…というかお前もそんなに大差ないじゃん!」
「ジンさんお久しぶりです!」
キリトの胸ポケットからでてきたのは小さくなったユイだった
「……おう」
「?」
(いや、別にいいんだけどね……)
ユイは俺の何とも言えない表情に頭を傾げる
「あぁユイ。たぶんジンはお兄ちゃんと呼んでほしいんじゃないか」
「ち、ちげぇよ馬鹿!」
俺は慌ててキリトのその言葉を否定するがその慌てぶりは逆に肯定しているようなものだった
「それではジン兄さんと呼んでもいいですか?」
ユイは俺にそう提案する。俺は頭を掻きながら
「それでいいよ…」
と返事をする
「ちょっと君たちそんなに余裕ないよ!」
呆けてる俺たちに金髪のプレイヤーは声を張って注意する
後ろには石の壁、前にはサラマンダーのパーティ…どうやら囲まれたようだ
「リーファ、湖に飛び込むってのは?」
「だめよ。ここは超高レベルの水竜型のモンスターが潜んでいるんだから」
リーファと呼ばれたそのプレイヤーはある程度の知識があるのだろうキリトの提案を無理だと切り捨てた
「じゃあ戦うしかないか…」
「そうなんだけど…まずいよ…高位の土魔法を使えるってことはメイジの中によっぽどの手練れが混じってると思うんだわ」
「はぁ、アルブヘイム初戦闘がいきなり難易度
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