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【完結】剣製の魔法少女戦記
第六章 正義の在り処編
第百八十九話  『緊急会議、そして出撃』
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怯えていて半ば半狂乱を起こしているものも少なくないという。
その対処にも現在多くの魔導師と魔術師が対策を練っているところだ。
………このことによって、出撃できる部隊が限られてきているのだ。
残り一時間では時空管理局本局の本隊の部隊は到着できないからだ。
ここで地上と海での連携ができていないのはJ・S事件の教訓から来る経験則を学んでいないのか、あるいはこんなにすぐに事件が起こることを予期できていなかったのか………おそらく後者であろう。
ともかく地上部隊だけでこの事件に対処しなければいけない。
それで臨時的に出れる部隊は通信越しで会議を行っていた。
当然はやてもモニターの向こうの様々な部隊長と会話をしていた。

『………それで、後一時間後にはジグルド提督………いや、もうすでに元・提督だな。彼の部隊、ブリューナク隊がキリングドールという殺傷兵器を使って各地で幽閉されている最高評議会のメンバーや息のかかったものに攻撃を開始するというが………』
『そのようですな。この中でキリングドールについての詳細な能力を知っているものはいるかね?』

一人の部隊長がそう声を発した。
まずはキリングドールの性能を知らなければ話にならない。
殺傷兵器を使ってくるというのだから用心に越したことはない。
そのための質問。
そこにはやてが「はい」と声を上げる。

『君は………そうか。奇跡の部隊と言われている部隊長の八神二佐か』
「奇跡の部隊などと……恥ずかしいですね」
『そう謙遜しない方がいいぞ。ただでさえ有名なのだからな。……さて、では八神二佐。詳しい資料をお願いできるかね?』
「わかりました。シャーリー、各部隊長さん達に詳しい資料を転送してな」
「了解しました!」

それではやてのそばで待機していたシャーリーが各部隊長に向けて現在判明しているキリングドールの詳しいマニュアルなどを送信する。

『これは……違法とされている実弾を使用する銃に、デバイスではなく本物の実大剣か』
「はい。私達の部隊は今回のジグルド元提督のクーデターに大きく関与しているキリングドールの製作者であるモリア・モルドレッドの事を調査していました」
『最近巷で何人もの最高評議会のメンバーを殺害していたという事件だな。聞き及んでいるよ』
「はい。それで今回ジグルド提督の傍らにモリアの姿も確認できたために同一犯行と断定しました」
『なるほど……』

はやての発言に聞いていた部隊長たちは納得したように頷く。

『しかし……あの『ミッドチルダの正義の象徴』とまで言われてきていたジグルドさんがこのような強行手段に手を出すとは。彼の身になにがあったのか……?』

その部隊長の発言にはやても含めて沈黙が下りる。
『ミッドチルダの正義の象徴』とはジグルドのあだ名で
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