二十九話
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「君の腕を信用してないわけではないけど…ここはオレとジンのサポートに回ってくれないか?」
「えっ?」
「俺達の後ろで回復役に徹してほしいんだ。その方が思いっきり戦えるし」
キリトの言葉に少しだけ戸惑いながらもリーファはコクリと頷いた
「それで策でもあるのか?」
俺は次にキリトから発せられる言葉は予測できていた。
「いいや、切って崩すしかないだろ?」
「やっぱりか…」
(SAOのころからこいつと組むといつも苦労させられる…)
俺は諦めの入った溜息をつきもう一つだけ質問する
「なぁキリト、そのでかい剣を振りまわすとき俺も近くにいると思うんだけどそれについては?」
「ジンなら避けてくれるだろ」
そういいキリトは嫌な笑みをこちらに見せる
「相変わらず無茶苦茶だな…」
キリトの言葉に俺はもう一度さっきより深いため息をつく…次の瞬間
ダッ!
俺たちはサラマンダーのもとへと駆け出す
「セイッ!」
キリトの斬撃が前方にいる重戦士のサラマンダー達を襲う。どうやら前の重戦士たちは防御に専念するつもりらしいギュッと固まり盾を構えた。HPを一割ほど減らし若干後ろに押したがキリトの攻撃は防ぎ切られた。
「ちっ!」
後ろのメイジたちが呪文を唱えだしているのにいち早く気づいた俺はキリトを引っ張りながらバックステップを行う。次の瞬間前方の重戦士たちのHPが満タンになるのと共に無数の火球が俺とキリトを襲った
「くっ…」
全弾直撃は避けられたが俺もキリトもいくつかもろに当たってしまいダメージを負った
(さすがにキツイか?)
リーファの回復を受けながらも十二人相手に三人は無謀かと少し諦めていると
「ジン兄さん、三十秒だけ持ちこたえてください!」
ユイが俺の耳元に来てそう囁く
「三十秒でいいのか?」
ユイに何か案があるのだろう。それに期待し俺はニヤリと笑いかける。ユイもそれに自信の満ちた笑顔を見せ頷く
「了解。キリト、下がってユイの指示を受けとけ。時間は俺が稼いでやるよ」
「えっ、そんなの無茶だよ!?」
「リーファ、ここはジンに任せよう」
「でも…!」
「リーファは流れ弾がキリトにいかないよう頼む」
「…もう、わかったわ!」
リーファは俺の言葉を渋ったが結局折れた
「さて、俺の得意な時間稼ぎだな…」
俺はキリト達とサラマンダーのパーティのちょうど真ん中に陣取った
「来いよ…」
俺のその言葉と共に無数の火球が襲い掛かる
「フッ」
タイミングを合わせ俺は火球を
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