暁 〜小説投稿サイト〜
願いを叶える者(旧リリカルなのは 願いを叶えし者)
峰 理子と言う女
[1/3]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
さて、カルテットから数週間経過し、
退屈な授業が終わった日の放課後。

「ねーねーユウユウ、ちょっといい?」

何か見るからにアホそうな女子生徒が話しかけてきた。
今は帰り支度を済ませていたところで、この後は特に用事はない。

「別にいいが、誰だお前?」

「あっれー?知らないの?一応クラスメイトなんだけどなぁ」

「残念だったな。
人の名前は識別するためのものだ。
識別に必要のない物は覚えないことにしている」

「…ぼっち?」

「違う。一人でいるのが好きなだけだ」

まぁ友人はちゃんといるし、話すやつだっている。
ボッチとかには属していないはずだ。

「んー、まぁいいや。
それじゃ、屋上に行こうよ!」

「はいはい…」

そんなこんなで屋上へ行く。




「さて、早速ですがユウユウ!
これなんだ?」

「ああ?」

屋上につくなり見せてきたのは一台のノートパソコン。
その画面に写るのはカルテットの時の映像。

「カルテットだな」

「そうだけどそうじゃないよ。
このカルテットにおけるユウユウの行動は何だって聞いてるの」

「…お前見てわからないのか?
走って登って足止めだろ。一目瞭然だ」

「…真面目に答えろ」

ふむ、本性出てきたな。
この女、峰理子とか言ったな。
峰…峰か……。

「真面目と言われてもな。
もっと簡単に言えないのか?
例えば「お前は何者だ」…何者、か。
人外の頂点?後は…魔法使い?」

「ふざけてるのか…?」

「大真面目だね。
大体そんなことを知ってどうすんだ?
お宝を盗みに行く助っ人か?」

「なっ!?お前、どこまで知ってる…」

おっとビンゴか。
まぁ峰なんて名字は珍しいからな。

「峰不二子はお前の母親であってるか?」

「…そうだ」

「となると、ルパンは不二子と結婚したことになるのか。
なら、お前さんはルパン4世?」

「……お前は生かしておけない。
ここで……っ!?」

太股から銃を引き抜こうとした峰は急に動きを止めた。

「別に争うとかは思っても無いんだけどな。
まぁ、ソレを抜いたら迷い無く墜とすぞ」

俺は後ろに回り込み、うなじの辺りに手刀を添えている。

「…化け物」

「ん、久しぶりに言われたな。
まぁ言われ慣れている分怒りも沸かないが」

「……目的は何だ。
この学園に来た理由は何だ」

「その質問流行りなの?
この前もされたんだけど。
まぁ、目的は卒業。
理由は特にないな。強制だったし」

俺は未だに忘れない。
あの日誓ったゼウスを殴ると言う言葉を。

「…何処かの組織に入っているのか?」

「い
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ