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願いを叶える者(旧リリカルなのは 願いを叶えし者)
峰 理子と言う女
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風魔法で乾燥させる。
乾いたやつから食器棚へと収納してOK。
後は汚れたキッチンを水魔法と火炎魔法の組み合わせで洗いまくり、
元の輝きを取り戻すことに成功した。
勿論3年程の固定化も忘れない。
次にリビング?。
散乱していたカップ麺等の容器は圧縮してミクロにしてから燃やし尽くした。
あちこちから延びていたコードを歩くのに邪魔にならないように各々に束ね、
部屋のすみ、天井を通るように改造した。
後は埃や小さいゴミを風魔法で集め、圧縮して燃やして終了。
「本当に魔法使いだったのか……」
「普通は信じられんがな。
よし、アニメ見るぞ!」
「別に良いが、何のアニメ何だ?」
「ルパン三世」
そう言った途端に峰をどす黒い念がまとわりついた。
「…どういうつもりだ」
「まさか俺がお前を馬鹿にするために持ってきたと思ってる?
アホか。これはお前が見るべき物だと確信して持ってきたものだ。
家とか称号とか忘れて見ろ。
そうすりゃ分かる」
「……私は欠陥品だぞ!」
「そう、それだ。
何故自らを欠陥品だと呼ぶのかは知らんが、
お前は家とかの柄に囚われすぎている」
「それの何が悪い!
屋敷に居ればいつもいつも4世と呼ばれる!
私は数字じゃない!お母様から貰った名前があるのに!」
成る程。
この
柵
(
しがらみ
)
は4世と言う単語から来ているのか。
なら尚更このアニメを見なきゃならんな。
ルパンがどういった人物か、実際は違うんだろうがこう言った人物も居るのだと、
そう考えなくてはならないことを知らなきゃならん。
「良いから見ろ。見れば分かる」
「お前は……っち!一話だけだからな!」
ホント、素直じゃないと言うか…ねぇ?
一話終了。
「いや、何度見ても面白い」
「………」
エンディングが流れ、峰は信じられない物を見るかのように放心している。
「さて、帰るかな」
「ま、待て!」
立ち上がろうとしたところを裾を掴んで止められる。
言うまでもなく峰が掴んだのだが。
「も、もう一話だけ付き合ってやる」
「クククッ…」
「な、何がおかしい!」
「いーや、何でも…」
さぁ、長い夜になりそうだ。
幸いにも明日は休み。
オールナイトも許される今日の夜の出来事だった。
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