第五章 楽園
第14話 支配者
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全てなかったことにされた記憶が蘇った。
ルーラー「この楽園だからできること。どんな夢でも見せてあげる。真実を知らない限りは……」
士道「しん、じつ……?」
ルーラー「あなたは知りすぎた。そして″上条当麻も″……だから消さなくてはならない」
全員『!!?』
上条の名前が出た瞬間、みんなが驚愕した。
それこそ、いつも不敵な笑みを浮かべている狂三でさえも、それを無くしてしまうぐらいに。
士道「そ、そうだ……上条とお前はどういう関係なんだ!?」
ルーラー「彼は知ってはいけない真実を″知る他なかった″。だから彼は私に協力した。だがそれも終わり……」
士道「知る他なかった……?どういうことだ……?」
それにルーラーは答えない。
と、
一方「あの野郎の右手が絡ンでンのかァ?」
吐き捨てるように一方通行が言った。
だがルーラーはそれを無視して言った。
ルーラー「私は貴方を殺し、再び楽園を創る。そうすれば……また……」
プチン。と、士道は頭の血管が切れるような音がしたような気がした。
そして言った。
士道「ふざけんな!人を殺しておいて楽園だと!?それのどこが楽園だって言うんだ!確かにその楽園は幸福で満ち溢れているかもしれない……でも人間は絶対ミスを犯すものなんだ!それを乗り越えてこそ、強くなれるんだ!だから……」
士道「殺させない。ここにいる全員をだ!」
啖呵を切った、というのが正しい表現だろう。
でも。
だから。
十香「シドー……」
折紙「さすが士道。いいことを言う」
四糸乃「士道、さん……!」
狂三「あら、言ってくれるじゃありませんの」
琴里「随分、大口叩いたわね」
佐天「なんか、上条さんみたい……」
一方「ハッ……くっだらねェこと言いやがってよォ……」
士道の言葉に不快に思う人はこの場に一人もいなかった。
ルーラー「五河士道が、この楽園を否定した……?」
ルーラーは攻撃しようとした手を止めて、震える声で呟いた。
ルーラー「………否定されたなら、もうこの楽園は必要ない。役割を果たさない」
士道「役割……?」
その刹那、
大地が大きく揺れた。
士道「な、何だ……?空間震か!?」
ルーラー「〈凶禍楽園〉が啼いている……もうすぐこの世界は死を迎える」
士道「なん、だと……?」
ルーラー「もうすぐこの世界は終わる……もう一度よく考えて……?それでも否定するなら……私を、殺しにいらっしゃい……」
ルーラー「〈凶禍楽園〉が死を迎えるその前に……」
その瞬間、
ルー
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