日常風景のパフォーマンス
第29話
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付き合い上な。そこそこ得意だ。久しぶりにやるが、身体は覚えているみたいだな」
ミッテと二人で最高ランクのパーフェクトを出し終えてオリジナルの方を見る。オリジナルは照れがあるのか動きにキレがないな。白音は慣れているのか照れはないようだ。
「肉体スペック的には簡単なはずにゃのにね。あと、はい、頼まれたの」
「サンキュー」
「ありがとうっす」
音ゲーの前にやっていたエアホッケーで負けた久遠が自動販売機でオレ達のジュースを買ってきてもらったのだ。手渡されたペットボトルの蓋を開けながら適当に曲を流し見ていき、腕が止まる。画面に映し出されているのは、とあるアニメのOPでアニメのタイトルは『Fate/Zero』
「どうかしたっすか?」
「ちょっと待ってくれ」
検索をかけてみると『Fate/Stay night』の方もある。しかも『エミヤ』が入ってた。誰だ、こんなピンポイントな選曲しやがったのは。アーチャーの素性がバレたら、おもしろいだろうが。
迷わず選択してプレイする。一緒に流れる映像はバーサーカー戦か。先程までと同じ様にプレイしていたミッテだったが、固有結界を見て動きが止まりミスを重ねる。何か言いたそうだったがゲームの方に集中するようだ。
「あの〜、今のってアザゼル様から聞いたんっすけど、コカビエルの時の」
「同じ様な魔法を使うなら行き付く先も同じだろう?」
明確な肯定はせずに若干ぼかす。オレが直接バラしたと知られるとオレがアーチャーにお仕置きされてしまうからな。
「どう見てもアーチャーと一緒じゃないっすか!!肌の色とか、武器の構え方とか、その他諸々が!!今wiki見たっすけど、同じじゃないですか!!」
「じゃあ、同じと言う事にしとけ。正しいかどうかは本人に直接聞くと良い。オレはオススメしないがな」
「おっと、二人が移動するみたいっすよ。追いかけるっす」
露骨に会話を切って逃げ出すミッテを久遠と二人で苦笑しながら追いかける。ああ言う小物っぽい所を見せても不快に感じさせない所がミッテの魅力だろうな。
結局、この日は白音がオリジナルを襲う様な事は無く、見てるこっちが精神を削る監視になった。うん、公共の場でクレープの食べさせ合いなんてオレには出来んよ。いくら甘い物好きのオレでも勘弁して欲しくなった。久遠も同じようだが、ミッテは羨ましそうにしていた。
これからも二人がデートをするたびに監視なんてしたくないので、戦力の拡充よりも先に堕天しないですむ結界の携帯性の向上に勤めないとな。
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